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台湾発の仮想通貨「MITH(秘銀幣)」に興味を持ってみました(ALISとの共通点?)

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  • kaz
  • 2018/04/26 14:38

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前回の記事で初めて2ケタのハートをいただきました!ハートを押してくださったみなさま、閲覧してくださったみなさま、どうもありがとうございます!

仮想通貨周りの中国語表現も拾っていきながら、多くの方が自分で中国語圏の情報をキャッチできるようになればなあと思いつつ、台湾の仮想通貨情報にも関心があるのかなあと感じました。

そこで、ここでは別の記事で少し気になっていた仮想通貨「MITH(秘銀幣)」について、少し調べてみました。

(2018年7月15日追記。「もくじ」とkazのページへのリンクを付けました)


もくじ

・「秘銀幣」

・「秘銀」

・ALISとの共通点

・パートナーとこれからの可能性


「秘銀幣」

この通貨、台湾の取引所であるMAXで初めて見かけたのですが、韓国のBithumbや中国初のOKExでも取引されているんですね。

「MITH」は「ミスリル(Mithril、秘銀)」というプロジェクトが発行するトークンで、2018年に入ってから取引所に上場されたばかりのようです。

「ミスリル」自体も今年の2月に、創業者である黄立成さんのフェイスブックで発表され、3月にはスマホアプリ「Lit」のベータ版がリリースされています。

台湾系アメリカ人の黄立成さんは、「17直播(17video)」という中華圏では多くのユーザーを持つライブアプリの創業者でもあり、台湾のデジタルシーンにおける中心的人物なんですね。

(「17video」は日本でもリリースされているようですね)

ちなみに、黄さんは「麻吉大哥」とも呼ばれているようです。

ミスリルの「ホワイトペーパー(白皮書)」にも、そのように書いてありました。

「麻吉」というのは台湾独特の表現で、いわゆる「お餅」のことを「麻吉」というんですね。

その「お餅」の、「くっつく」という属性から、「距離が近い」「親近感がある」というような意味合いがあるようです。

「麻吉大哥」というのは、「親しみを感じるあんちゃん」みたいなニュアンスでしょうか。(写真を見ると、確かに「あんちゃん」的親しみが伝わってきます(^^;)


「秘銀」

さて、「ミスリル」というプロジェクトですが、ミスリルの公式ウェブサイトによると、「去中心化的社交網絡」と説明されています。

直訳すると「非中央集権型のソーシャルネットワーク」ですが、より日本語的な表現を意識するとすれば、「分散型ソーシャルネットワーク」という感じでしょうか。

そして、大きな特徴として、ユーザーによる「社群挖礦」が挙げられています。これは「ソーシャルマイニング(social mining)」と訳されるでしょうか。

「社交」と「社群」がともに「ソーシャル」となっていますが、イメージとしては、「社交」のほうは「P2P(點對點)」のイメージ(英語のpeer to peerの意味合いを素直に表現して「夥伴對夥伴」と書いてあるサイトもありました。僕はこちらのほうがイメージしやすいです)に寄っていて、「社群」のほうは「コミュニティ」のニュアンスが込められていると思います。

その「社群挖礦」を実現するサービスのひとつが「Lit」というスマホアプリなんですね。

このアプリはひとつの記事あたりの有効期限が24時間に限定されているSNSで、24時間の閲覧数や「いいね!」の数によって「MITH」が付与されるというシステムになっています。

日本のサイトでは「インスタグラムのストーリー機能」のようなものと説明しているところもあるようですね。


ALISとの共通点

細かな説明は他のサイトやミスリルのウェブサイト(とても分かりやすく作られています)を見ていただければと思いますが、この特徴だけを見てみても、「ALIS」と共通する部分があるような気がします。

実際に、台湾のニュースサイト「buzzorange」の記事によれば、「MITH」が「広告収入に寄らないSNS(不靠廣告的社群)」を目指しているといわれています。

(ちなみに、この記事のアドレス、一番最後が「mithril-mochi」になっています。「mochi」=「麻吉」です)

この記事の最後には、ユーザーの「コミュニケーション」の楽しみと「お金を稼ぐ」という楽しみ、「このふたつの楽しみを完全に融合させることができるか?(他能否完美結合這兩種快樂?)」がミスリル成功のポイントだと書かれています。

このあたりはALISにも共通する課題かもしれませんね。


パートナーとこれからの可能性

ミスリルにはパートナー(合作夥伴)として「QTUM財団」が入っています。

ビットコインの価値転送技術とイーサリアムのスマートコントラクト技術というそれぞれのイイとこ取りをした「QTUM」のバックアップを受けているというのは、なんとなくいろいろと期待が高まります。

(具体的になにがどのように「合作」されているのかはわからないのですが…(^^;)

黄立成さんのような台湾デジタル界のフロントランナーがスピード感を持って事業を進めている様子を見ていると、台湾の仮想通貨・ブロックチェーン技術の普及・実用化もどんどん進んでいくのかなぁと感じます。


ホワイトペーパーよりもシンプルに事業を説明している「ワンペーパー」も公表されています(繁体字):https://mith.io/zh_TW/onepager.pdf


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公開日:2018/04/26
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