3か月に1度は歯のクリーニングに行ってます。
普段の歯磨きでは、歯石や歯垢がなかなか落ちないから。
ところでこの「歯磨きでなかなか取れない」歯石の正体は虫歯菌の死骸から成り立っているそうです。
つまり虫歯菌のコミュニティが存在し、その個別の菌は「自分が死んだらコミュニティを守る礎(いしずえ)になる」ってことなんですね。
我々人間からみたら迷惑でしかないものです。歯石があるせいで虫歯菌が守られ、歯磨きで落とせない状態にあるから。
ただ虫歯菌側の視点に立つと興味深いものがあります。それは年老いて死んでいく構成員はその死骸が敵(歯ブラシ)からコミュニティを守る砦(とりで)になるということ。
つまり、「死んでもあとの世代を守っていく」ということ。
これってすごいことだなぁ、と思うんですね。
というのも人間の場合、「自分の後の世代のことはどうでもいいやww」ってなりがちだから。
かつてフランスで財政を悪化させた王様で「私の後の世代に洪水が起こっても構わない」と言った(と伝えられる)話もあります。
現代の日本もそれと似ていて、「自分は年金貰って逃げ切るけど、後の世代のことは知らん」とか「環境が悪化してるけど、最悪な状態になるのは自分が死んだあとだからいいかーww」とか言う状態になりがちですね。
後の世代への配慮に関しては人間が虫歯菌に負けてるていうのがただただ辛い。笑