ロバート・グリーン氏の『権力に翻弄されないための48の法則』の解説的な記事を書いていきます。
原文を読んでみたい方はアマゾンとかで検索すると出てくると思います。それにしても日本でこの本が人気無いのは残念。
では本題。
法則9の「言葉によってではなく行動によって勝て」です。
例がいくつか示されていますが、その一つの面白いのがミケランジェロの話。
ミケランジェロが彫像を出資者に見せて、「鼻が大きすぎる」と物言いが付いた。なのでミケランジェロは出資者の見てる前で鼻を削る動作をする。とは言っても実際削っていなく、削ったフリをして石膏のクズをぱらぱらと撒いただけでした。
で、出資者は「生き返ったようだ」と感激するという話です。
まさに行動を見せるほうが言葉で説得するよりも説得力があるという例ですね。
僕が見た実例は、以前音楽制作的な仕事をしていて、同僚が上司に「ここはもっとこういう風に治すように」と言われて、必死で治すようなフリをして音源を聞かせると、「おお、このほうがいいじゃん!」とか言っていたわけです。
ミケランジェロの時代からあまり人間って進歩してない気がするのは残念ですが、そういうものなのでしょう。
同じような例が、親が子供に「勉強しなさい!」というやつでしょう。
「勉強していい学歴が手に入れば自分よりも給料高い仕事に就けるハズ」という愛情から言っているわけですが、効果が薄いでしょう。
当の子供からしたら、お父さんは人に勉強しろと言いつつ、自分はビール飲んでテレビで野球観戦を楽しんでる、って映るわけですから。
会社でどんな苦労してるかは、子供にはわからないのです。
これが言葉で説得しようと頑張って、行動は伴っていない(見せていない)例となります。
自分も勉強してる姿を見せると効果的かも知れません。
というわけで『権力に翻弄されないための48の法則』は気が向いたらシリーズ化します。