正月実家に帰省した際、70歳の父親と母親に VR(Oculus Go) をやらせてみました。父親は勝手に、気球に乗ってどんどん上空にあがっていく VR 作品を見始めてどんどん高度が上がっていく、うわあああ、怖い怖い怖いと興奮気味に僕に実況中継をしてくれました。しばらくそれにハマった後は、どうやらアフリカのサバンナのど真ん中で、遠目からゾウやライオンを眺めていたようなのですがライオンがどんどん近づいてきて死ぬほどビビっていました。父親の感想としては、想像以上にリアリティがすごい(本当にそこにいるみたい)、コードレスだしメガネかけたままいけるし楽、思っていたよりも酔わない、と概ね好評でした。これは、スタンドアロン型のOculus Goのプロダクトとしての素晴らしさのおかげもかなりありますが、初めてのVR体験としてはとても楽しく、未来っぽい!というものでした。
最近、父親に今の一番の不安はなに?って聞いたら、もう少し歳をとって車が運転できなくなって行きたい場所に行きづらくなったり、旅行に気軽に行けなくなることかなぁ、と呟いていました。これから、日本は人類史上初めて経験するとんでもない高齢化社会を迎えます。そんな中で、僕が両親に対してできることは、テクノロジーを嫌いにならず味方にして余生を楽しく送ろうよ、という雰囲気と環境を作ってあげることだと考えています。車が運転できなくなったって、自動運転バスが走ればいいんだし、VR があればたとえ寝たきりでも、好きな場所に旅行にいくことはできます。
あと、正月に両親をみていて僕が一番うれしかったことは、2年前に両親に1台ずつプレゼントしたiPadを僕の想像を超えて2人が使いこなしていることです。母親に関しては、パソコンもガラケーも何度教えても使いこなせなかったのにiPadでは、英語の勉強も動画も音楽もゲームもショッピングも楽しんでいます。ちなみにアレクサとも、とても仲良しです。