ALISの記事をあまり読めていません。
それでも目に入ったのが、新機能に対しての不満でした。
先日、Twitterの埋め込み機能が実装されたのですが、それに対する不満の記事がありました。
私自身は、「ICOとコミュニティ形成について考えた」のようにこの機能を有効活用させてもらっています。
では、その人の意見は間違いでしょうか?
決してそんなことはないんです。
その機能ではなく他の機能が実現していたら、より便利にALISを使えていた、という機会損失の概念があるんです。
その方は検索機能を先に実現すべきだと意見されていました。
私はかんがえる、かがんでいる人というブログもやっています。
こちらでは意識的に次の事を工夫しました。
この三つの記事を最初のうちに書いてしまおうと、そう決め実現したんです。
上記の記事は抽象的な内容をまとめたものです。
後日、具体的な記事を書いたとしても、抽象的な話は一回説明しておけばそのリンクを張って何度も使えます。
ブログにおいて記事は機能です。
プラットフォームにおいての機能追加の順番も、そうした方が望ましいはずです。(=最初に使い倒せる汎用的な機能を開発し、後に特化した個別具体的な機能をつける)
では、今回の機能追加の順番が正しかったか否か。
これは私には判断しかねます。
機会損失の話になると、「起こっていたかもしれない未来」と「現在」を比べなければならず、なかなかに難しいと思うのです。
これは誰であってもそうで、ALIS運営様が「こういう理由で機能実装の順番をこうした」という説明はできても、「検索機能を実装した場合のコストメリットはこれ、ツイート埋め込み機能を実装した場合のコストメリットはこれ」と具体的に提示することはできないでしょう。
では、どうすべきでしょうか?
どうすべきだったのでしょうか?
今後ALISプラットフォームが「公器」となるのであれば、利用者も利害関係者の一員として機能追加の意思決定に参加できてもよさそうです。
ALISに現在参加しておられる方はご存知だと思います。
ETHでTheDAO事件というものがありました。
DAOはDecentralized(Distributed とされていることがあります)Autonomous
Organizationの略です。
自律分散型組織、と訳されるそうです。
ドイツのSlock it が始めた自律分散型投資ファンドサービスをTheDAOといいます。
大事なのは、従来のファンドとは違い、投資の対象を参加者の投票によって決める、という点です。
投票が行われ、投票をし、それによって機能追加の順番が決まるのであれば冒頭の方も機能の実装について納得したのではないでしょうか?
つまりは、機能の実装順番として、「告知機能」→「機能を実装する順番をヒアリングする機能」→「各具体的な機能」という順番であれば納得性が高かったのではないかな?と思います。
現状では開発リソースが足らないのはTrelloを拝見していてもよくわかりますし、スピード感を重視するのであれば、運営が迅速に総合的に判断して行動するのが良いのだと思います。
いろいろとギリギリでやってらっしゃると思います。
しかし今後、利用者・利害関係者の納得性が重要になるのであれば、「機能を実装する順番をヒアリングする機能」もしくは「投票機能」を考える時期が来るかもしれません。
その際は、疎結合を意識して、ALISトークンとは別にALIS投票トークンのようなものができるかもしれません。
疎結合のお話は、また今度。
ではでは。
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・ALIS
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