私自らは大金持ちではありません。
何故なら、それを遂行する能力がないからです。
方法を知っているというだけです。
つまり今回も、前回同様「なんやお前、でけへんのかーい!」というツッコミが聞こえてきそうな話です(でも、ええんやで)。
あと、ALISに集う皆さんはご存じの内容かもしれません。
特にタイトルを見て以下のように思った方は、この記事を読む必要はないです。
「お金は手段(かつ道具)であり、価値の尺度機能に注目する話かな?」
というわけで結論は以上ですが、ご興味ある方はよろしくお願い致します。
まずは前半部分の「お金は手段でかつ、道具である」について。
既にいろんな著名人の方々が仰っている「お金は目的ではなく、手段である」という名言ですけれども。
実際にお金とは、三つの「交換(決済)」「価値の保存」「価値の尺度」という機能を持つ道具です。
人生を幸せにするためにはまず、飢えや寒さなどの不幸を回避する必要があり、そのためにはお金という道具が必要です。
しかし目的の方はといえば「人生を幸せにする」ことであり、そのために「お金」という手段が必要となり、そこで「お金を稼ぐ」という目的が発生します。
つまりここまでの話をまとめますと以下。
「人生を幸せにするという目的を達成するために、お金は非常に有効な手段(でありかつ道具)である」
さらにその「お金を稼ぐ」という目的のためには、やはり非常に有効な手段として「労働」がありますけれども。
何故か「手段の目的化」によって、人生の目的が「手段」や「労働」になってしまっている人もたくさんいます。
まずはこの状態を修正することから、始めなければなりません。
というわけで、お金とは手段であり、三つの機能を持つ道具ですが。
大金持ちになりたい場合は、昔も今も「価値尺度機能」に最も注目する必要がありますけれども。
食料品など、消費期間の限られている商材を扱っている業者さんは「価値保存機能」にも気を付けなければならないですし、昔と違って今は「決済(交換)機能」にも気を付けなければならない状態になっています。
(何とかペイとかのキャンペーンで何がタダとか半額とか、すごいですよね今は)
童話に「わらしべ長者」ってありますよね?
あれは物の交換を繰り返してお金持ちになっているわけですが、わらしべ長者の出会った相手は常に「困っている(=わらしべ長者の持っている物が必要な)状態」でした。
人が困っている時にその困ったことを解消してくれる「何か(=もの、物やサービス)」、つまりその人がその「何か」を必要をとする時には、その人にとっての「何か」の価値が上がります。
これらは日用品に起こりやすいものですが、特に災害時には水や食糧品など「生命の維持に不可欠な物」が高騰します。
それでわらしべ長者が交換する時には、ちょっとずつ価値の高い物に交換できていたというわけですね(今にも死にそうな馬という例外もありますけども)。
わらしべ長者では物と物との交換でしたが、もしこの間にお金を介していたとしたら「価格がちょっとずつ上がる」という状態だったということになります。
(これを言い換えると「物の持っている価値をお金を介して価格に反映させ、尺度として役立たせている」とも言えます)
というわけで、わらしべ長者のようにお金持ちになりたい場合は以下。
1.人が困った時に、その困りごとを解消するものを供給する
2.上記1番を、何度も何度も繰り返す
ということになりますけれども。
今現在の(お金を介する)通常のビジネスであれば、これを「相手(お客さん)を一人ではなく、不特定多数にする」ということになります。
つまり、わらしべ長者の場合は「相手は一人で、その時に供給するものは毎回変わっていた」わけですけれども、通常のビジネスの場合は概ね「相手は不特定多数で、供給するものは同じ」という形になるかと思います。
しかしこれを書いというて言うのも何ですけど、こっちの方法でお金持ちになるのはかなり難しくなってきていると思います。
世の中が進歩したから、以前ほど困ることはなくなってきているからですね。
(例としては「紀伊國屋文左衛門のみかん」とか、この話にご興味ある方はこちらの記事もよろしくー)
ならどうすれば……て、なりますけど、実はもう一つ方法があります。
それが日用品ではなく、嗜好品に着目する方法です。
正確に言えば嗜好品の中の嗜好品、つまり高級品に芸術品に嗜好性の強いマニアックな商品などです(趣味性の強い商品とも言えますし、ちとカッチョエエ言い方ですと「需要の価格弾力性が高い商品」とも言えます)。
このような商品で利益が出る場合は、お客さんが困った時(=その物が「必要」な時)ではなく、お客さんが「欲しい」と思った時です。
マーケティング用語で言えば「ニーズ」と「ウォンツ」いうヤツですね。
そのお客さんが欲しいと思う商品はどういうものかというと、一言で言えば「その趣味自体を楽しいと思っている(=その趣味自体を高く評価している)人であり、その趣味の物も高く評価している目利きのある人」です。
すると何が起こるかというと「一般人の評価との間に乖離が起こる」わけであり、お金の持つ「価値尺度機能」が正しく動作しない、という状況になります。
その乖離を狙って「時間が経って価値尺度機能が正しく動作した時に価格が上がるから、今の安い時に買って持っておく」ということをするわけです。
ちなみにこれを家レベルでやっているのが欧州の名門の方々です。
ストラディバリウスのバイオリンみたいに、時間が経てば経つほど価値が上がるとわかっている物を親から子、子から孫に伝えてずっと大事に持っておくという。
というわけで、大金持ちの人が以下のようなことをよく仰っています。
「お金持ちになりたかったら、皆と違うことをしなければならない」
皆と違うことをするためにはその前に、皆とは違うところに目を付ける必要があるわけですけれども。
でも、このことは「ここALISに集う皆さんはご存じの内容」ですよね。
何せ、ここの皆さんは「仮想通貨や暗号資産がどれほど素晴らしいものか」を既にご存じですから。
いや、本当に、素晴らしいものですよこれは。
あともう少し、あとは使い方の問題なんですよ。
しかしそれが、なかなかに難しいことであって。
それ故に時間がかかりそうだから、それ以外の「価値尺度機能が正しく動作していないもので、本当は価値あるもの」を見出して投資しておくと良いでしょう。
ちなみにこの「価値尺度機能が正しく動作していないもの」については、株や債券などの金融商品も含まれます。
なので、何か趣味を持っている人はその趣味のお品だけでなく、それに携わる会社とか調べてみるのも良いと思います(日本で上場していたら良いですね)。
……って、ここまで書いて思ったのですが。
そもそも「価値の尺度機能」っていう言い方が難しいんですよねこれは。
「価値を標準化している」という方が、よりわかりやすいかと。
それで「標準化に失敗している価値あるものを探す」と、こっちの方がわかりやすいし覚えやすいような気がします。
って、この「価値の標準化」で記事にしておいた方が良いかなぁー……。