今回のお話は、前々回「中田敦彦氏の動画『あなたの知らない高級腕時計の世界!』で学ぶ→暗号資産にも繋がる」をお読み頂いた方で、かつ「お金持ちの経済圏」にご興味のある方へのお話です。
って、三回目ですけども、多分これで終わります。
元の動画は既に観て頂いた方も多いと思いますので割愛しますが、もう一度観たいという方はこちらからどうぞ(「Ctrl」キーを押しながらクリックで別に開きます)。
今回のテーマはこちら。
これで思い出した話がありました。
それは日本テレビさんの以下の番組です。
上記リンク先の記事を引用致します。
平成6年(1994年)・フランス。
当時、転売目的で爆買いに訪れたある日本人がいた!
この男性は、当時超有名だった城南電機の社長、宮路年雄。
そんな宮路社長。
今回は社員をフランスに連れてきて高級ブランドバッグを爆買いし、
城南電機で転売しようとやってきたのだ!
そしてテレビ取材も入り、派手に現金で買い付け!
しかしこの大騒ぎで、転売目的を禁止しているブランド店に気付かれ、入店禁止に。
というわけで、転売目的で買いに来た故・宮路社長がルイ・ヴィトン(あっ、書いちゃった)に出入り禁止にされた話でした。
あと、他にもあります。
そう言えば、かつて日本を代表する作品にも出演していたとある大女優が、シャネルを出入り禁止になったらしいと噂されたことがありました。
理由は「その女優が借金問題などのトラブルを重ねていたことで、イメージの悪化を恐れた」というものでした。
(当時は、この女優がシャネルの本店で傍若無人な態度をとったからだとも言われていました)
この話は噂レベルであり、これと言った情報ソースは出てきませんでしたが。
ただしシャネルに限らず、高級ブランドの店を出入り禁止になること自体については、珍しい話ではありません。
拙著『第三章、高級品の顧客対象になり得る人とは? ~高級品で、これからの生き方を学ぶ~』からの引用です。
日本人の感覚では「たくさん商品が売れる方が良いのでは?」と思うかもしれませんけれども。
●目先の売り上げにこだわらず、価値を損なう客は徹底的に排除する
これが高級ブランド、即ち「価値合理的行為」の会社の当たり前です。
高級ブランドの会社は、お客さんに対してもそれなりの要求をします。
何故なら、高級ブランドのビジネスとは日用品の「供給VS.需要」ではなく「経済圏」であり、その経済圏を構成するのがお客さんだからです。
優良なお客さん(お金持ちの上に教養もある人)は、親から子、子から孫へとずーっとお客さんでいてもらいたいという反面、問題のあるお客さんは自社のブランド価値喪失と他の優良なお客さんの迷惑となるため、排除しなければならないのです。
この逆なのが日本の常識「目的合理的行為(=日用品)」に属する会社です。
1,「お金さえあれば、誰でも売る(=お客さん)」
2,「お客さんは今、お金を出そうとしている人のみ」
3.「無茶を言う客でも、売りたいために土下座対応」
(3番はやり過ぎている一部の会社のみですけども。でも結構多いのでは)
これ全部、日用品の「供給VS.需要」側のビジネスです。
「お金払って商品を受け取って終わる、それを繰り返す」という。
上記2番で「過去に客でかつ、将来もリピートし続けようと思っている人がいるが、今現在は買っていない」という優良なお客さんが、明らかに問題のあるお客さんに土下座対応しているのを見たら、どう思うでしょうか?
「そんな客は早く追い出して欲しい」
「そんな客と自分が(同じ客として)同列に扱われるのは嫌」
と、考える人も多いのではないでしょうか。
(もちろん対応している店員さんも気の毒ですし、それが会社の指示なら「その会社終わっとる」と思いますけども)
で、この話を中田敦彦氏の動画で言えば、以下のようになります。
1,「お金さえあれば、誰でも売る(=お客さん)」は「金(きん)」
2,「お客さんは今、お金を出そうとしている人のみ」は「金(きん)」
3番は論外で。
この逆が「高級腕時計」という話になります。
今回の話は以上ですが、ここから蛇足として私から皆さんへ。
人類の歩みは「時代の進歩」「テクノロジーの進歩」とともに、発展してきました。
具体的に言えば、昔なら権力や大金を持っている人にしかできなかったことが、一般人でもできるように、いわば「下りて」きたわけですけれども。
これを個人レベルに「下りて」当てはめて考えてみたら、どうでしょう?
●目先の利益にこだわらず、価値を損なう人は徹底的に排除する
って、仕事上あるいは生活上あるいは生活上できないよー。
……という人は、多いと思います。
なので「心の中で」やっちゃいましょう。
仕事上生活上では問題のない表面上の態度で、やり過ごしましょう。
あなたには、価値があります。
誰が何といおうと、まずはそう思ってください。
自らの価値がわからないという人は自らに問うて、価値を探せば良いのです。
あなたの価値を損なう人は、あなたの心の経済圏から、排除すべき存在です。
もし、価値を損なう人があなたの大事な人で「それは無理だ」と言うのなら、まずはあなたの価値を損なう行為や言動を「やめて欲しい」と、きっぱり言うところから始めてください。
あなたには、価値があります。
だから、大切にしてください。