有名な諺や四字熟語、あるいは名言等はたくさんありますけれども。
中には時代の流れによって、一般的にはあまり当てはまらなくなりつつあるものもたくさんあります。
その「一般的にはあまり当てはまらなくなりつつあるもの」の代表的な諺が「寄らば大樹の陰」ではないでしょうか。
意味は「身を寄せるならば、大木の下が安全である。同じ頼るならば、勢力のある人のほうがよいというたとえ(コトバンク様のデジタル大辞泉より)」です。
やはり、今はインターネットができて普及しインフラ化した時代です。
それにより、情報を得ることが当たり前となった今は「分散化が当たり前」となっているわけですから。
しかし政治の世界は今もこれからも多数決で決まりますので、以前よりは当てはまらなくはなっているものの、役に立たなくなっているというわけでもありません。
さらに古い体質の職場など(例えばド田舎のお役所や老舗で同族の中小企業等)で、この諺が今でも大活躍しているところもたくさんあると思います。
この「寄らば大樹の陰」とほぼ同じような意味を持つ諺は他にもあります。
「長いものには巻かれろ」
「箸と主とは太いがよい」
「犬になるなら大家の犬になれ」
また、逆の意味を持つ諺は以下です。
「鶏口となるも牛後となるなかれ(鶏口牛後)」
「鯛の尾より鰯の頭」
「大鳥の尾より小鳥の頭」
(ちなみに英語でも「better be the head of a dog than the tail of a lion.」という、ほぼ同じ意味をもつ表現があるそうです)
個人的には、もちろん「尾」よりも「頭」になることは、確かに大事なことだとは思うのですが。
それよりもむしろ……
その「頭」を如何に使うのか?
……という方が、より大事なことなのではないでしょうか。
(それって、パスカルの「人間は考える葦である」のぱくりやーん)
というわけで、今回の「寄らば大樹の陰」の四段階評価(S/A/B/C)は以下です。
……いや、サムネイルでばればれやっちゅーねん。
(このような記事は多分、シリーズ化してこれからも続けると思います。
元ネタは『幸福論~ただし、令和時代を生きる日本人専用~』の「番外編五、これまでの番外編の内容の使用例を挙げてみる」で触れた話でした)