※目次※
電子書籍『嗜好は情報化する』の「第四章、前編)高い嗜好性は重要な情報?」です。
よろしくお願い致します。
私は「はじめに」で次のように書いていました。
~~この「どういう理由で好むのか」が多岐にわたる場合、よりたくさんの情報を得ることができます。さらに言えば、このようにたくさんの情報を得ることができる嗜好品とは、嗜好品の中の嗜好品、つまり高級品の場合が多いのです。
何故高級品が嗜好品の中の嗜好品なのか、それは嗜好品が「価値あるものを、それなりの価格で、その価値のわかる(趣味を持つ)人だけに」向けられるものだからです。たくさんのお金を費やしてでも欲しいという度合がより高く、そこまで高く評価してお金を出すのが僅かな人に限られる物、それが高級品だからです~~
実は章タイトルのように「高い嗜好性のもの=高級品はより重要な情報を得られる」と言えないこともありまして、それはその人がものすごいお金持ちである場合などが考えられます。というのも「何故それを買って身に着けているのか?」と尋ねたら「お店で見て衝動買いしたから」程度の答えしか返ってこないことがあるからです。
この理由は「ものすごいお金持ちの中には、高級品をちょっと高い日用品ぐらいにしか思わない人もいるから」であり、単純に「値段が高くなるとその分嗜好性が高くなり、それ故により重要なことがわかる」とは限りません。この部分も人によって異なるところです。