タイトルの「VS.」の概念については以前も書いたことがあり、その時には主に「供給側VS.供給側」や「供給側VS.需要側」について書いていました。
他にもありますが、キリがないのでこの辺でやめておきます。
というわけで、何が言いたいのかと言いますとですね、今これからの時代は「VS.」ではなく「循環」に移行しなければなりません。
(この「循環」をお金の話だけに限定した場合、どこに循環させるのかと言いますと、それが「経済圏」だということになります)
これは日本だけの問題ではありませんが、日本は他国に先駆けてできるだけ早く対応しなければならない状態なんですね。
何故ならば他国の場合は、まだまだ余裕がありますから。
日本よりも自国の人口と、世界中で自国の言語(英語とか中国語とか)を使用できる人口が共に多いからです(日本の場合、世界中で日本語を使える人は比較的少なく、ほぼ日本人だけやんかーてことで)。
というわけで、これは「供給側VS.需要側」に限らず、価値観そのものを「循環」に移行させる必要がありますが、残念ながら日本で権力を持つえらい政治家の先生方はそのことに気付いておられないようなのです。
なら政権交代できそうな野党の先生はどうなのかと言いますと、やはり同じで。
この点では与野党共に共通していますが、これをもうちょっと細かく言いますと、以下のようになります。
で、学問や学者さんの話になりますと、以下のようになります。
で、ですね。
はっきり言ってどっちもダメだと私は思いますが、強いて言えば与党の方がまだましな状態なわけですよ。
何故なら、経済や金融に無知なのは社会学に無知よりもヤバいからです。
何がヤバいって、その状態だと国民の生活がヤバくなるわけですからね。
で、日本ではこの状態が未だに当たり前であり、これは相当ヤバいです。
(野党第一党の先生が「如何に経済や金融の知識がないのか?」については、以前にも以下の記事で触れたことがありました。
この話にご興味ある方は、よろしくお願い致します)
ところで、日本以外の国ではどうなのかと言いますと。
まずは日本で文系とされている「経済学」や「社会学」は、同じく日本で文系とされている「人文科学」と同じカテゴリではありません。
日本では理系とされている「自然科学」の方に入れられているのです。
(この話にご興味ある方は、以下の記事もどうぞ。
こちらもよろしくお願い致します)
ここら辺がどのように影響しているのはについてはですね。
「数字ぎょーさん出てくるし、経済学はやっぱ理系の方が良かったんちゃう?」
ぐらいの感想しかありません(←小学生かお前は)。
というわけで、このことについてはこんな感想レベルのお答えしかできませんが、唯一違う答えを返せる国がありして、それがアメリカです。
以前に以下の記事でも書きましたが、アメリカには「リベラル・アーツ・カレッジ」が非常にたくさんあります。
上記リンク先の記事より、必要なところを抜粋します。
この「リベラル・アーツ」の教育に焦点をあてた四年制大学に「リベラル・アーツ・カレッジ」というものがあり、世界ではアメリカ合衆国に集中しているそうです。
「リベラル・アーツ・カレッジ」の学生さんは卒業後すぐに就職するのではなく、専門の大学院に進まれる人が多いそうです。
で、この「リベラル・アーツ」をもうちょっと具体的にいうと、大学の一般教養課程よりも深く幅広く学ぶものだということが伺えます。
要するに、アメリカでは「リベラル・アーツ・カレッジ」でそこそこ深く幅広く学んだ後に、自身の適性を考えて「経済学」や「社会学」などを選んで進むという形なので、選ばなかった学問にもある程度の知識を持っている専門家が多いわけですね。
つまり選ばなかった学問に対しても、専門外だから全然知らないということはなく、基本的な話はそれなりにできる(=横の知識を持っている)という状態となります。
もちろんアメリカでも日本のように、総合大学から専門家になる先生もおられますけれども。
日本だとほぼ全員がこのルートに限られてしまいますから、横の知識を持つ先生がほぼいないという状態になってしまうのです。
(それ故に、できるだけ「横の知識」を持つように努めるべきであるし、そのために「横の動き」をすることは大事だと思っているわけです)
アメリカが如何にこの横の知識を大事にしているかについて、ご興味ある方は以下の記事もよろしくお願い致します。
だから「VS.」の時代じゃないってー。
今は既に「循環」の時代なんだってー。
争っている場合じゃないんだってー。
ということが言いたかったのでしたー。