※目次※
電子書籍『嗜好は情報化する』の「あとがきにかえて」です。
こちらは無料で公開します。
よろしくお願い致します。
お読み頂きましてありがとうございます。私、普段は仕事のできないパートのおばちゃんをやっております「本木れい」と申します。ちなみにこの名前は出版専用のペンネームであり、ハンドルネームは「本木なな」です(何故かと言いますと、夫に反対されて内緒で電子書籍を出しているからです。アマゾンや楽天ブックス内で検索されても名前が出て来ないように。「そんな時間があったらもっと働け!」言われました。ははは)。
最初に出した本は電子書籍ではなくオンデマンド出版で、婚活の本でした。そこで最も書きたかったことは「結婚した後にお金持ちになるのは意外と簡単である」という話でした。
FPさんが良く仰っておられる「稼ぎ・節約・運用(投資)」によって財産形成する方法です。この三つを夫婦で協力しておこなうことで、それが可能となるわけです。既にお金持ちの男性と結婚しようとする女性は多いですが、そちらは難易度が高過ぎるのではないかと。
この本を出した後に、川崎市での児童殺傷事件と元農林水産事務次官による長男殺害事件が起きました。そしてその時に「この話はニートやひきこもりの人がいるご家庭でも応用できるものではないか?」ということを思い付いたのです。
例えばニート・ひきこもりのご本人さんに、そのご家庭の節約を担ってもらうとか。格安SIMなどの節約情報についてはむしろ、親御さんの世代よりも詳しい人が多いのではないかと思いますし。あるいは(投機ではなく)投資の正しい知識を得てもらって、運用に挑戦してもらうとか。実は、こういったお金の管理ができない人って意外と多いんですよね。
私は非正規でこれまでいろいろな会社でお世話になりましたが、投資まできちんとできる人は滅多にいませんでした。中には節約もできない、あるいは節約するところが間違っている人もいました。正社員で仕事は非常にできる人の中にも、そういうことは苦手とする人がたくさんいました。
そしてそのお金を管理する話と合わせて、この本でもお話しした「日本は嗜好品の市場が壊滅状態であること」なども盛り込んで、ニート・ひきこもりの皆さんや親御さん向けの本を書いたわけです。私は何らかの専門家ではありませんし、これまでに長らくそういう活動をしていたわけでもありません。
というわけで、読んでもらえるはずもないので、自腹を切って感想文キャンペーンをすることにしました。感想文を書いて送信して頂いたら謝礼金を払うというものです。が、これは応募者が増えたらその分赤字になってしまうので、広告するのが恐ろしくてできません。私の考えは広めたい、しかし積極的に広めようとするとその分自分が苦しくなるという、わけのわからない矛盾を抱えて頭も抱えている状態でした。
そこで別の本でお金を稼いで、その分を全部キャンペーンの謝礼金に充てようと考えました。とはいえ、他の本もなかなか売れません。一念発起して「広告代を使って、少しでも多くお金を稼げる(ことができて、それで損失を補てんできる)体制に持っていこう」と思って、私はこの本を書きました。
私の持っている知識や知恵を本に書いて、少しでもお金に換わりそうな内容とは何だろう、どういう人に向けて書けば良いだろう、そしてできたのがこの本です。私が訴えたい内容は日本にいるすべての皆さんに対してのものですが、特に今回はコンビニオーナー様に対してより適した例を挙げる形で書きました。
何故コンビニオーナー様なのか。それは今、コンビニオーナー様が大変な思いをされていることを知ったからです。そしてそのコンビニには、第一章の「教育のために来店する親御さんを増やしたい」ですし、そしてできればオーナー様だけでなくコンビニで働く人とお客さんのすべての人に「もっとお金と時間と心に余裕を持ってもらって、そして幸せになってもらいたい」からです。
とはいえ私の主な活動としてはやはり、ニートやひきこもりの人に向けたものとなります。この問題については「より深刻で優先度が高いと考えられるから」というのもありますが、それとは別に、私の個人的な事情もあります。
私には弟が二人いましたが、上の弟は既に故人です。ひきこもりの末に自殺しました。止められなかったことを今でも後悔しています。弟の葬式の後、ボランティアなどの活動をすることを考えたのですが、その時点では何もできませんでした。
何故なら、何をしたら良いのかわからなかったからです。私は幼少時から情が薄いと言われ続けて現在に至ります。私は確かに薄情で、女性らしい思い遣りの心は非常に少ないと言わざるを得ません。実際に私が「何か(ボランティアなどの活動を)したい」と思ったその時には、深い思い遣りの心を持って寄り添うという活動をされている人が多かったのですが、率直に申し上げて「私にはできない」と思いました。
今になってようやくわかりました。何が問題だったのか。その問題はほとんど何も解決されないまま、未だに続いています。私はできる限りそれを訴え続けたいのです。が、夫にバレたら何もできなくなりますから(事実上我が家の財布の紐を握っているのは夫ですので)、こっそり細々と続けるしかありませんけども。
私には寄り添う優しさがありません。冷たい人間です。しかしそれが冷静さにも繋がり、他の人が気付いていないことに私は気付くことができました。そしてこのことを何とかして、できるだけ多くの人に知って頂きたいと思いました。今回は主にコンビニオーナー様へ向けて書いてみたわけです。
私の書いていることは理想に近いきれいごとでありますし、最後の章をお読み頂いた方の中には「ふざけるな!」と、お気を悪くされた方もおられるかもしれません。報道されるコンビニチェーン店に関するニュースを拝読する限り、お怒りもご尤もかと存じております。
しかしそれでも私は、コンビニオーナー様にお伝え致したかったのです。何としても。今現在はお怒りかもしれませんが、時間が経てばきっと「知ることができて良かった」と思って頂けると、私はそのように信じております。
最後になりましたが。
コンビニのオーナー様や働いている皆さんには、お客さんに「嗜好品の持つ情報をご自身なりの有効活用をして頂き、そのためにもそういう商品を選んで買って頂く能力を身に着けて頂く」という、世の中からの大きなミッションを託されていると、私は考えています。
そのミッションを果たすことができれば、コンビニのオーナー様も働いている皆さんもお客さんもウィンウィンとなることができた上に、それが日本の嗜好品市場を立て直すことに繋がるとも、私は考えています。
私は知っているのです。
コンビニのオーナー様や働いている皆さんが、日本においてどれほど重要な役割を担っているのかを。
買い物をするお客さんの中には、私のような考えを持つ人もいるということをお伝えさせて頂いて、そろそろこの辺で筆を置きたいと思います(いや、キーボード打ってますけど)。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。この本が少しでもあなたを幸せな方へと誘いますように。
<お世話になったWebサイト様一覧(個々の敬称は略)>
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厚生労働省の「白書、年次報告書」
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