「貧すれば鈍する」をちょっと別の言い方をすると「負のスパイラルに巻き込まれた状態」とも言えます。
何故その「負のスパイラル」に巻き込まれるのかと言いますと、その大きな理由の一つに「視野が狭くなる」ということが挙げられます。
実はこの「視野が狭くなる」というのを、劇的かつ簡単に解消する方法があります。
今までご存じなかった方は是非やってみてくださいね。
結論から申し上げますと、以下です。
◎目的(終点)から逆算して考える
何故か?
簡単な図に表すと以下のようになります。
というわけで、理由を一言で言えば「終点を意識するとその間が全部、広がった視野の範囲となるから」ですね。
その時に、以下の三つの点に着目します。
1,時間(常に未来の軸を持ち、それを終点とする)
2,空間(相手、仕事の場合は客の立場を終点とする)
3,概念・観念(制限なしで大きく考え、終点とする)
以上ですが、ちょっと抽象的でわかりにくいのでもう少し書き加えます。
1,理想的な未来の状態を考えて逆算する
2,最終的なお客さんの立場を考えて逆算する(仕事の場合)
3,あらゆることを一切の制限なしで考えて逆算しておく
要するに、今これからの時代はテクノロジーの進歩がどんどんどんどん加速していくわけですから「終点を考えてそこから逆算していくという方法は必須である」という話なんですよね。
つまり私は「日本人は今自分のいる時間と空間と概念・観念を起点として、そこから順算するという方法で対応している」のですが、これだけだと難しいよーということが言いたかったのです。
(どれも大事ですが、特に1番の「未来の軸を持ち、そこから逆算する」という考えはできるだけ早く持って欲しいなと……でないと疲弊するよ?)
現在の日本人は「現在を軸とし、新しいニュースがあったら随時追加し、更新していく」という方法のみを行っていると思いますが、その新しいニュースがあまりにも多くて大変な状態になっている人が多いのではないでしょうか。
未来の軸を持つと何が良いのかと言えば、最も大きな利点は「力を抜くべきところがわかる」ということです。
具体的な例をIT用語で挙げると、例えば「Compact HTML」「ISDN」とか。
これらはテクノロジーの進歩でいずれ要らなくなることが予想できたものです。
(ただまぁ、ここまであからさまなものはあまりないとは思いますけど)
つまり、仕事でやらなければならないことがたくさんある場合「優先すべき大事なこと」がわかりやすくなり、優先すべきではないところについては力をギリギリまで抜く、ということができるようになるわけです。
2番はBtoBの場合がよりわかりやすいかと思います。
最終的なお客さんの立場を考えて逆算していくと、直接のお客さんがどうして欲しいのかが良くわかります。
(この例ではさぬき麵機さんが有名でしょう。
製麺機のメーカーさんですが、経営指導もされています。
お客さんの経営が上手くいかずに廃業となりますと、当然ながら製麺機も売れないし部品交換などのメンテナンスも要らなくなりますもんね)
(あるいは素人の私が語るよりも、以下の記事の方がおすすめかも。
上記リンク先の「マーケットインからカスタマーインへ」と書かれている辺りが、特に参考になるかと)
3番は例えば何かやりたいことができた時、未来にそれが完成した場面を考えて、そこから逆算していきます。
そうすると「今はこの手段がない(例えばテクノロジーが対応していない等)からできない」というのがわかったら、逆に「それがあればできるな」ということがわかります。
それらを考える際には、その時代とかテクノロジーとかお金の問題とか、そういうことを全部無視してひたすら大きく物事を考えてみるというのがコツです。
何故かと言うと、繰り返しになりますが「今これからの時代はテクノロジーの進歩がどんどんどんどん加速していく」からですね。
で、ここで誤解して欲しくないのは「今自分のいる時間と空間と概念・観念を起点として、そこから順算するという方法」が悪だと言いたいのではありません。
この起点から足していく方法「のみ」が問題なのであって、地に足を付けて仕事をすること自体はとても良いことだと思います。
これまでは今ほど時代の流れが速くなかったから、それで十分良かったんですね。
二つの方法を併用することで、これからの時代への対応がより容易になります。
タイトルにも入れましたが、個人的にはこれは「激!おすすめ」の方法です。
できるところから手を付けて、ちょっとずつ取り入れてみてくださいねー。