「学校の勉強なんて役に立たない、何の役に立つの?」
と、子供に問われた時にどう答えるかと、弟に問われた話を前回書きました。
そこで私の答えを一つだけ先に書いていましたが、ここではすべてまとめて書き残しておこうと思います。
まず弟の答えは「約束手形のようなもので、世間や世間だけでなく父親である自分もそう思っているから役立つ(役に立たないと判断した場合も、父親の自分を説得する時に役立つ)」というものでした。
私の答えは以下の三つです。
その一、トレーニングとして役立つ
その二、マーケティング的な意味で役立つ
その三、誰一人として予期せぬ形で役立つことがある
上から順番に詳細を書きます。
一番目は極めてオーソドックスな答えではないかと思います。
あの落合陽一先生もツイートで同じようなことを仰っていました。
(↑画像です。どこにもリンクしていません)
二番目は、表のブログで既に書いていました。
『お金持ちになるか、幸せな人になるか。お金持ちになる方の考えとは?』
以下、該当部分を引用します。
学校の古文の授業で習ってましたやん。このことを。
「あやまちは、やすき所になりて、必ず仕る事に候」
「あやしき下臈なれども、聖人の戒めにかなへり」
吉田兼好の徒然草、第百九段『高名の木登りといひしをのこ』に出てくる文章です。
木登りの名人と言われる男が「失敗は安全な所になって(油断するから)必ず起こる」と言ったことを、兼好法師が「身分の低い者の言うことでも、聖人の戒めにかなっている(ものもある)」と高く評価したというお話でした。
記事を書いていてしばしば思うのですが。
今は何と言ってもインターネットがありますから、私のような素人でも時間をかけて勉強さえすれば、その分野の専門家が考えた結論に近いものを得ることができます。
素人だからと諦めないで、いろいろやってみることをおすすめしたいです。
私はしがない一般人……ではなくそれ以下の怠け者であり、この文章を書いた時は仕事のできないパートのおばちゃんをやっとりました。
それ以前に華やかな職歴や学歴もなければ、女性の大仕事である出産と子育ても一切、やっておりません。
そんな私が何かを書いて、一人でも多くの人に読んでもらおうと思ったら、どうすれば良いのでしょうか?
答えは「虎の威を借る狐」作戦です。
しょぼい人物である私(=狐)の話は聞いてもらえなくとも、同じことを著名人や歴史上の偉人(=虎)も言っているとなったらどうでしょうか。
今回の例で言えば、兼好法師が虎です。
「ええっ、あの兼好法師が?!」
となって、聞いてくれるようになる人も中にはいるでしょう。
私がこの文章を書いていた時、高校の古文の授業「徒然草」の中にこの話があったのをうっすら思い出しました。
ただしそれが第何段かまでは覚えていないので、それはネットで検索します。
そして何で兼好法師を持ち出すのかと言えば「高校の授業で取り上げられるほど有名な話であることを、その授業で学んで知っていた」からなんですね。
そしてこの話は当時学んだ教科書に載っていたわけですが、そうやって同じ教科書で学ぶ生徒は全国にいっぱいることは容易に予想されます。
つまり「教科書に載っていて、学校の授業で取り上げられる」ということは「その人物が如何に有名なのか」ということであり、その「授業に出たからこそ、自分はそれを知っている」ということでもあります。
そして最後の三番目では、前回書いた「誰一人予期しなかったWebがインフラ化した世の中になったことで、文系の私には決して役立たないと思っていた数学用語が非常に役立った」ということを書いていました。
具体的な話はリンク先の記事をお読み頂けるとありがたいのですが、要約すると「数学用語の虚数とは、実住所では表せないWeb上にある(概念上)の住所を表すようなもので、この用語を知っていたことでメタバースや暗号資産にもあまり抵抗なく理解することができた」という話でした。
以上の三つが「学校の勉強は何の役に立つのか?」と問われた時の私の答えです。
弟の答えと合わせて四つ、何かのお役に立つことができましたら、幸いです。
……と、書いたところで、個人的には弟の答えが最も良いことに今、気付きました。
この話にご興味ある方は、次回もよろしくお願い致します。