しんどかったけど素晴らしかった、ap bank fes '23!
ということで、有観客では5年ぶりとなるap bank fesに行ってまいりました。
ap bank fesはご存知のように、小林武史さん、Mr.Childrenの櫻井和寿さんを中心に開催されているフェスです。
開催は2023年は7月15日から17日の3日間、場所は静岡県掛川市のつま恋リゾート彩の郷。
自分の参加は3日間の初日の7月15日。フェス当日の早朝に京都駅を出発し、終演後に帰宅するバスツアーに参加しました。
終演後にバスに乗ってもその日のうちに京都駅には着かないので、翌日の始発電車が運行する頃に京都駅に到着するという、0泊2日の弾丸ツアーとなりました。
いやこれ、夏フェスで熱中症になるくらいに消耗しつつ、0泊2日の弾丸ツアーなんて体力が持つのか、倒れないのか、大丈夫か?自分。
果たして無事に生還することができるのでしょうか?
覚悟を決めて、出発します!
7月15日午前6時20分。眠い…。
京都駅前に停めたツアーバスに乗り込みます。
このツアーバスはap bank fesに合わせてJTBが仕立てた、会場行の直行バスです。
乗り換えがいらないので超便利ですね。
途中、高速道路のサービスエリアで休憩をはさみつつ、午前11時の開場時に合わせて静岡県掛川市にあるフェス会場つま恋の駐車場に到着。
いやぁ、楽で良いー。
駐車場からしばし歩いて、つま恋リゾート彩の郷の入場ゲート。
天気は曇り。
気温と湿度は高くて蒸し暑いけど、炎天下でなくて良かった。
これは生きて帰れるんじゃないかな?
午前11時22分、リストバンドをつけてもらって、いよいよ入場です!
芝生があっていい雰囲気ですねー。子供が遊べるようになっています。
青空だともっと写真映えは良いはずですが、それは灼熱地獄になりますからこれくらいが良いのです。
いたるところに熱中症注意の看板が。
それだけ熱中症になる人が多いのでしょう。先が思いやられる…。
では、フェスのゲートをくぐります!
子どもたちが楽しそうに遊んでいます。午前中なのでまだ元気です。
開演は午後3時なので、まだまだ時間はあります。
実はこのときに元気だった子どもたちは、開演前には疲れ果ててもう帰りたいーと泣き出す光景をちょくちょく見かけました。
曇りとはいえ気温も湿度も高いので、特に子供は熱中症がヤバいんですよ。
お昼12時前なので、まずは昼食にしましょう。12時をすぎると混んできそうなので。
フードエリアにはたくさんの飲食店が並んでいます。
ap bank fesの飲食店はちょっと気が利いていて、食べてみたいなと思わせるお店が多いように思います。
今回は、うなぎにしました!
フェス飯定番の肉やカレーもいいのですが、浜名湖も近いのでやっぱり名物のうなぎかと思って。
うなとろ丼です。麦とろの上にうなぎが載っています。美味い。
これは元気が出るね。
フードにはお箸なんかはついてきません。
エコのためにマイ箸やマイスプーンを持ってきてください、と主催者は告知しています。持ってきていない人は50円で購入です。
暑いので、強力なミストで涼をとります。
うなぎも食べて、いよいよライブエリアにやってきました!
芝生が良いですねー。
自分が入るブロックは真正面!
正面の、前から2番めのエリアで、なかなか良い場所です。
この写真は開演2時間半前ですが、すでに場所取りの人が結構座っています。
曇りでも結構日差しはあって蒸し暑いのに、大丈夫?
ガンガン水分を取って開演までの時間を待ちます。ペットボトルが次々に空いてゆく。
今回のap bank fesのテーマは「社会と暮らしと音楽と」です。
実はこのテーマが曲目などフェスの構成に大きな影響を与えていたことが、開演後にわかることになります。
開演30分前。
前の方のブロックは立ち見席なので、開演30分前に座らず立つようにと指示されました。
曇りとはいえ、影のない場所で1時間半くらい待ちました。
すでに暑くてしんどい。終演まで乗り切れるのか?
と思っていたら、目の前を担架に乗せられた人が横切りました。熱中症で倒れているやん…。
うわーっ、と心配しているうちに、いざ開演だ!
午後3時に開演。
演者は撮影禁止なので、曲目セットリストと感想を書いておきます。
まずは、恒例Bank bandから!
Vocal 櫻井和寿
・よく来たね
・緑の街 (小田和正)
・奏逢 〜Bank Bandのテーマ〜
・糸 (中島みゆき)
いやぁ、ap bank fesの定番ですねー。
櫻井さんの始めの「よく来たね」の一言で、一気に雰囲気がap bank fesが始まったー、となります。
やっぱりap bankはこれらの曲から始まらないと。
Salyu
・トビラ
・新しいYES
Salyuさん、相変わらずすごい声で魅了させます。
真心ブラザーズ
・人間はもう終わりだ!
・サマーヌード
・素晴らしきこの世界
特に社会の問題を歌った「素晴らしきこの世界」は、今回のフェスのテーマをメッセージとして含んでいると思わせます。
Anly
・エトランゼ
・Welcome to my island
・Venus
売出し中の若手を出演させるパート。
沖縄の離島である伊江島出身のAnlyさん、歌が上手くて良かったです。
ここで転換の休憩。
休憩の時間を使って、スクリーンには学者やミュージシャンなどいろんな人の言葉が流れます。
それらは、今回のテーマ「社会と暮らしと音楽と」に沿った、社会のあり方や暮らし方について考えさせられる名言たちです。
それでは次はいよいよお待ちかねの、
・CROSS ROAD
・雨のち晴れ
・横断歩道を渡る人たち
・HOWL
・口がすべって
・祈り〜涙の軌道
・幻聴
・Your Song
これ、すごいセットリストですね。有名ではないけどメッセージ性の強い曲が多く入っています。
ミスチルの濃いファンは歓喜で神セトリと呼んでいたようですが、濃くない人は知らない曲が多くちょっと残念なよう。
今回は前の真心ブラザーズもそうですしこの後もそうですが、テーマに沿ったメッセージ性のある曲を多く選んでいるようです。
主催の小林武史さんも、そのようなことを言われていました。
ここで転換、休憩。もう夕方6時前です。
僕などここにいる人は開演前からこの場所に陣取っているので、動くことができません。まだまだ暑いのでしんどいし、足は痛いしでかなり辛くなっています。
ここは立ち見席ですが、さすがに休憩時間中は自分を含めてみなさんちょっと座っていました。
休憩時にはスクリーンには考えさせられる名言が映し出されていますが、正直しんどいのでそれらの言葉について考える余裕はありません。ごめんねコバタケさん…。
では、次!
宮本浩次
・今宵の月のように
・悲しみの果て
・冬の花
・P.S.I love you
・ハレルヤ
・東京協奏曲(宮本浩次×櫻井和寿)
ミヤジさんは、有名曲満載ですね!
いつものようにガッツリ力を入れて歌われるので、こちらも元気が出てきました。
でもミスチルファンが多いためか、みんな一緒に合唱というほどではなかったのがちょっと残念。
特に最後の東京協奏曲は感動でした。キーボードはもちろん小林武史さんなので、3人揃わないと見られない曲ですからとても貴重です。
小田和正×櫻井和寿
・the flag
・so far so good
・たしかなこと
・生まれ来る子供たちのために
小田和正さんも感動ですよ。これらもメッセージ性の強い曲。
特に最後の「生まれ来る子供たちのため」になんて、今回のテーマそのもののようにも思えました。さすが大ベテラン。
MCで小田さんが櫻井さんに年齢を尋ねていました。櫻井さんが53歳と答えると、小田さんは若いねと言わんばかりの表情で、自分の年齢も答えず次の曲へ。
小田和正さん、調べたら75歳なんですよね。75歳であの素敵な声を出せるなんてすごいです。
あとで櫻井さんが、歳をとっても小田さんのように謙虚で音楽にひたむきでありたいと言われていましたが、ほんとそのような歳のとり方をしたいものです。
Vocal 櫻井和寿
・若者のすべて(フジファブリック)
・MESSAGE-メッセージ- with Salyu
これはまたap bank fesの定番。
今回はメッセージ性の強いフェスにされているようですが、まさにMESSAGEを歌って、よりそれを表しているようでした。
なお、ちょっと歌詞を間違ったのはご愛嬌。
ここで転換、休憩。
午後7時、暗くなってきました。
この時間だとさすがに涼しくなってきて、快適に見ることができます。
なんとかここまで、倒れずに来ました。もう一息!?
さあ、いよいよフィナーレだ!
・HERO
・to U with Salyu
まずはしっとりと、小林武史さんだけの演奏で櫻井さんがHEROを。これもメッセージ性が強い曲で、歌い上げる姿に感動します。
そして最後は、この曲しかないでしょう、to U。
Salyuさん、櫻井さん、小林さんの3人で歌い上げます。
曲が始まる前に櫻井さんが「みんなで一緒に歌ってください、僕のパートもSalyuのパートも小林さんのパートも。小林さんのパートはないけど」と言ってちょっと笑わせてましたけど、あまりに感動的なのでみんな歌うことなく聞き入ってました。
その後、最後は出演者総出でご挨拶となりap bank fes初日は終了となりました。
有観客で5年ぶり開催のなるap bank fesの初日は、神回レベルの感動をもたらせてくれたように思いました。
個人的には、特に東京協奏曲、生まれ来る子供たちのために、to Uでは泣きましたよ。
19時35分に終演になりました。
今回は弾丸ツアーなので今から京都まで帰らねばなりません。
クタクタに疲れているのに、さらに試練が待ち受けています。
規制退場でブロックごとに順番に退場なので、結構待たされます。
帰りのツアーバス、僕を見捨てて出発することはないと思うけど…。
小さいですが、参加者が列に並んで続々と退場しています。
そして、芝生を見てください。
ついさっきまで人で埋めつくされていた場所ですが、ゴミが全く落ちていません。
こんなところにもap bank fes参加者の意識の高さが表れています。
竹をくり抜いてライトアップされた通り道。
エコへの意識が高いですね。
入場ゲートをくぐって退場です。
さようなら、ap bank fes。
30分くらい歩いて、京都行のツアーバスのりばに到着。
ちゃんとバスは待っていてくれました。
もう、ヘトヘトです。
しんどいし足腰は痛いし、もう歩けない…。
倒れそうになりながら、なんとかバスまでたどり着きました。
夜9時すぎにバスは出発。
行きの所要時間から考えて、あまり休憩を入れなければ京都まで4時間弱。
深夜1時に着いても電車は走ってないけど、タクシーを使ってでも帰るかな?
と思って係の人に聞くと、深夜に着いても電車がないので途中で休憩を長く取って、始発電車が出る翌朝5時に京都駅に着くようにしますとのこと。
えっ、このバスで仮眠をするの? あんまりリクライニングが倒れないんだけど。
でもツアー会社さんは隣の席は空くように配慮してくださっているようで、座席間隔に余裕がありました。
とにかくクタクタなので、早く帰ってゆっくり寝たい…。
それに、終演後に急いでこのバスまで来たので、晩ごはん食べてないんです。
食事については、出発して東名高速の浜名湖サービスエリアにて晩ごはんを食べることができました。時間は夜10時40分。
名古屋名物の味噌カツ丼を注文しましたが、疲れ果てて食欲がなくちょっと残してしまいました。
さらにバスは走り、深夜1時半。
滋賀と三重の境にある新名神の土山サービスエリアに到着。
京都行の1号車、2号車、新大阪行のap bank fesツアーバスが勢ぞろいです。全部、奈良観光バス。
ここに早朝4時まで留まり、仮眠をするとのこと。
えー、あのあまりリクライニングしない椅子で4時までなんて寝られないよー。
と思っていましたが、知らない間に4時になりバスは出発していました。
疲れているとどこでも寝られるんだなぁ。
ということで、朝の5時に京都駅に無事到着!
運転手さん、深夜の運転ありがとう。
バスは寝苦しかったですが、それでも仮眠はできて少し疲れが取れたようです。
京都駅からもう運行している電車に乗り、クタクタになりながらも無事に帰宅することができました。
いやー、0泊2日の弾丸ツアー、とにかく無事に帰宅できて良かった。それが第一印象です。
これも、曇り空だったからでしょう。
それでも蒸し暑かったけれど、炎天下でないだけずいぶんマシ。実際、翌日のap bank fes2日目は晴天の炎天下で、熱中症で倒れる人が続出したらしいので。
しかし、これだけのしんどいことをしつつも参加するだけの感動はありましたね。
やっぱりDVDや配信などの映像で見るのと実際行くのとでは、臨場感が違うぶん感動の大きさが違います。
大きな良い思い出として残りそうな、充実しすぎた今回のap bank fes '23でした!
オフィシャルレポート
Camera: LUMIX G8 with LUMIX 12-60mm F3.5-5.6
フェスに一眼カメラ持って行くなんて重いのに…、でもスマホよりかなり良く写る。
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