肌へのダメージの悩みは深いですよね。
男でもシミや肌の見た目などは気を付けたいところ。
ただでさえ髭剃りで傷んでいる肌に追い打ちをかける、環境からの攻撃についての記事です。
以前投稿した、ヒドロキシノネナールとアルツハイマーの記事から派生し、参考になる文献があったので、これをまとめていきます。
この論文も購入しなければならないパターンでした。(以前はケチってレンタルしたら痛い目を見たので今回は読める方を購入)
【論文まとめ】
酸素(オゾン)、粒子状物質(PM)、タバコの煙…。
ヒトにとっての肌は、環境の害の最前線に立たされている臓器です。
環境汚染に曝されることが、早老症やアトピー、乾癬などの皮膚障害と関連するという確固たる証拠があります。
これらの皮膚に関する障害は、レドックス(酸化還元反応)と深い関わりがあります。
汚染物質は活性酸素種や酸化ストレスの誘発を促すことになります。
つまり肌が酸化することで、老化や障害に繋がるということですね。
【酸化ストレスの生成物】
酸化ストレスの生成物のひとつに、4-ヒドロキシ2-ノネナール(HNE)というものがあります。
このHNEの元は、必須脂肪酸であるω-6多価不飽和脂肪酸(リノール酸やアラキドン酸など)であり、酸化ストレスによって変性することでHNEになります。
4-ヒドロキシ2-ノネナールについての記事はコチラ
↑記事のまとめ
・植物油(サラダ油やキャノーラ油など)に含まれる、リノール酸が変化した毒性の強い物質。
・リノール酸が200度以上で加熱されるとヒドロキシノネナール(以下HNE)が急激に増える。
(180度で30分以上加熱するなど、比較的低温でも加熱時間によってはHNEが増える)
・HNEが体内入ると血液によって体中に拡散、脳や臓器の細胞をアポトーシス(死滅)させる危険性がある。
・脳(特に海馬)の神経細胞を保護する役割がある、HSP(ヒートショックプロテイン)というタンパク質を損傷さてしまう。
・その結果記憶を司る海馬が萎縮し、認知症の原因になってしまう。
・その他のHNEによるとされる疾患:神経疾患、代謝疾患、癌など
【対策】
・直射日光を避ける
・高温で調理したものや煙を避ける
・マスクなどの着用で対策する
・食事で改善する
→ザクロ
→カカオ
→緑茶
→ブドウ
→海藻類
などなど
いわゆる天然のポリフェノールなどを摂取がオススメのようですね。
【まとめ】
カカオや海藻など植物由来のフェノール化合物は、皮膚の保護作用に効果的であることが示唆されています。
光を浴びないなどの外側の対策もそうですが、食べ物や習慣など内側から防御する意識も大切ですね。
特にこの中でも一番対策が必要とされているのが光老化です。
日焼け止めは冬になるこれから季節でも必要になりますね。
光老化と対策についてはコチラ↓
その他主要な参考文献)
Can Plant Phenolic Compounds Protect the Skin from Airborne Particulate Matter? 2019年