藁をもすがる思いでニューヨークの英語学校に入学。授業が理解できず、かつ勉強方法もわかっていないALICOちゃんは、先生から単語帳作成と週二回のペーパー提出を義務付けられる。(前回)
「ALICO、ちょっといい?」
入学から3週間ほどたった頃、早めに教室に来ていた私を先生が呼ぶ。
ついに私の英語力分析結果を聞かされる時が来たか、、、緊張しつつミーティングルームに向かう。
まずね、あなた、、、
にこやかに先生が告げる。
ひぃ!
基本褒めてくれるアメリカ人からのドストレートなご意見に怯える。
ご、語彙力ってどうやって身に着けたらいいんでしょうか?
恐る恐る聞くALICOちゃん。
語学学習はとにかく暗記!暗記方法を工夫することはあっても、暗記自体をすっ飛ばすことはできないわ!覚えなさい!!
う、、、(泣)
とにかく今の単語帳を続けなさい、そして学習曲線を意識して復習する日を設けるの、継続は力なりよ!
は、はぃいいいいい!!!(涙目)
でもね、悪い話ばかりじゃないわ。
にこりと微笑む先生。
ALICOはね、、ペーパーに目をおとす先生。
文章構成力 " だけ " はいい、、、
なんかディスられた気がするけど、仕方ない、我慢我慢、、、、困惑の表情を浮かべる私に、先生が解説を始めた。
"アメリカのライティングには「型」があるの。それを分かっていないと教養がないって思われるし、TOEFLでも減点されるわ。日本人のライティングスタイルは真逆なことが多いから、驚いているのよ"
この後、先生が教えてくれた「型」とは
・つかみ
・自分の主張
・理由1
・理由2
・理由3
・まとめ
だった。
「あなた、ディスカッションでもこの構成で話すし、理由を考えるスピードが速いでしょ?みんなが一番苦労するところなのよ」
そりゃ、そうだ、、、
解説を聞きながら妙に納得。
だってこの「型」、コンサル会社で吐き気がするほどやらされたもの!
理由を瞬時に3つ述べるなんて、駆け出しのころどれだけやらされたか。その応用版も気持ちが悪いほどやらされた。まさかこんなところで役に立つなんて、、、
この後、先生が話してくれたのは
「とにかく強みを活かせ」
だった。
大学院合格に必要なのはTOEFLだけじゃない、論文(パーソナルステートメント)も大きな要素だ。いくらアメリカ人チューターを雇ったところで、元ネタのアイディアが悪いといい論文にはならない。
「あなたの能力は大きな武器になるはずよ」
入学時のライティングテストを思い出す。おそらく文法も語彙もやばかったけど、ストーリー展開で加点をもらっていたんだろう。
数か月ぶりに自信がでてきた、、
私、感涙気味、、
感動するALICOだが、
その直後、衝撃的な一言を聞くことになる。
「あ、そうそう、うちの学校、TOEFL向けじゃないからね」
へ?
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◆英語は語彙力
語彙力がある程度に達しないと話にならない。当然テストスコアも伸びない。よく中学英語で大丈夫♪というけどさ、じゃあ聞くけど中学までの英単語あなた全部暗記できてますか?(キレ気味)
とはいえ単語帳を一から覚えるのは効率的ではない。TOEFL向けならTOEFLの問題を通して覚えたほうがいい。次回おすすめ本を紹介する。
◆ライティングは型を意識せよ
ここで紹介したライティングの基本形は、TOEFLを真剣に学ぶ人なら一度は聞いたことがあるはず。大学院でもかなり細かく指導される。こちらも次回おすすめ本を紹介する。
◆強みをいかす
弱みを強化することに集中しがちだけど、実は強みを意識して伸ばすことも大事。特にスピーキングかライティングのどちらが強いかは日本人にとって重要な気がする。そして何より強みがないとメンタルがやられる。。。
MALIS
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