その年齢における”らしさ”とは何か?
40代から60代の者がハーレーダビッドソンにまたがるととても見栄えが良くなるのに対し、若者がそういった乗り物に乗っている場面はあまり想像できない。
そして大学デビューと言う場面では、いわゆる英字Tシャツのような小学校ではイケているとされたファッションが途端にダサイと言う認定を受ける。
あらゆる場面で起こっているのが、若い年齢であれば許されるファッションが、年齢を経るにつれこの格好はないだろう。と思われるような身なりとみなされるという現象だ。
一方でTiktokやYouTubeなど動画メディアで、80歳過ぎであろうご老人の方がとても若々しいファッションをしている際、多くの若者からのイイネが集まっていると言うケースも散見される。
そういったケースにおいては、ギャップがかえって魅力となっている。
ではその人らしさとは一体どこから来るのかを考えてみた。
主に軸は2つある。
① ファッションや身だしなみ評価への文化的属性
周囲の人々の特性にもよるが、 ある特定のタイプのファッションがかっこいいと言う価値観が共有されているグループでかっこいいいやその人らしいが規定されると言うもの。
例えば東南アジアの人々の間では、全く以て宗教的衣装が一般的な店で売られていたりするし、そういった服を身につけ、街中で買い物していても何ら不思議がられない。
一方で日本でそういったを格好した場合は、 普段着としての使用を想定しておらず、アジア系飲食店でのセールスにも用いられたりするなど1種の広告塔としての役割も担うほど目立つものとして認定される。
つまりある地域でイケてるとされているファッションがそうじゃなくなる場合があると言うことだ。
ヤンキーの間でカスタム学ランが流行るように、ある程度地域や文化的環境によってイケてる度合いは相対的に規定されてしまうものだ。
そしてこれは年齢と言う幅広い枠におけるコミュニティーでも同じだと思う。
② その人自身を以前から知っているかどうかの特性
例えば普段チェック柄を着ている友人が突然 無地のTシャツを身に付けるようになったとしよう。この場合その友人が普段からチェック柄を着ていると言うことを知っている過去からの知人はその人を見て”「らしくない。」 と評価するだろう。 一方でその友人と初めて会うと言う人間からしてみればチェック柄を着ている彼を知らないので「 似合うね。」 となる。
長い間所属しているコミュニティー、 並びにある属性の服装が固まっている年齢層で突然イメチェンを試みた場合これが起こりやすい。
ではイケてる身なりを意識するにはどうすればいいのか?
一番は「そのコミュニティーでイケているとされる人を観察し丸パクリすること」 であると考える。
これは日本のようなコミュニティーであれば一般的なファッション雑誌を参考にし身だしなみを整えることになるかもしれないが、 実はもっと細かいと思う。
例えば自分が所属しているコミュニティーで1番人気者だとされている人。人気者がいないのであれば、コミュニティーの中で最も影響力を持つ著名人や芸能人を真似てみても良いのではないか、と言うことだ。
必ずしも一般的なファッション雑誌に迎合するのではなく、自分が混ざりたい/所属しているコミュニティーの中で最も影響力がありそうだなと思う人に倣う。 これがある1つのイケてる身なりの整え方なのではないかと思う。
何事も最初は真似から入るものである。 成功している他人に倣い、完璧にコピーをしある程度自由な発想が生まれてきたところで初めて自己流のやり方を導入する。 これは身だしなみにも言えるのではなかろうか。
歳を経ても内面は常にチャレンジングに、若くいたいものである。