国際ロマンス詐欺、それはHelloTalkやLINEなどから外国人とつながり、投資で儲かるという話を聞きつけ「暗号資産サイト」に誘導され、儲かったかと思えば取引所ごと詐欺だったというもの。
これはDEXやCEXに関係なく見られ、暗号資産の評判を下げかねない行為の一つといえます。しかし、このような国際ロマンス詐欺は今に始まったわけではありません。
国際ロマンス詐欺を考える際、最初の一幕でなぜ引っかかるのかというのがポイントになります。大体の詐欺師は、非常に出来のいい「クリプトサイト」を掲示してきます。MT4などは有名ですが、「お金=数字」という認識になってしまった現代ならではの病気でしょう。
マウントという言葉がありますが、今の時代においてケンタウロスのような強さを見せびらかして仁王立ちするマウントを行う人はいません。その代わり、自分のステータスを数字として表示できるため、その意味でのマウントが横行しています。
これは非常に憂うべき事態ですが、現実的に数字は強い魔力があるのか何なのか、それに縋りつく人ばかりが量産されてきました。
国際ロマンス詐欺の王道は、日本人に対して外国人が投資話を持ち掛けるものです。こういう話は市場が盛り上がっていたり華々しく栄えているときに陰ながら発生しています。国際交流系SNSの代表だったHelloTalkでは、名前も知らない外国人がクリプトの画面に誘導文句をつけたり、日本にあるエーゲ海風の施設を見せて、あたかもイタリアやクロアチアにいるかのような錯覚をもたらし、資金をだまし取っていきます。
お金のトラブルにハマる人の大半はお金に困っている人であり、そうでない人ほどそのようなトラブルに遭っているケースは少ないと言えるでしょう。