どうもこんにちは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
今回は、数ヶ月前に記事にした(【005】人は本能で、損失を回避する)ことのある、「損失回避の法則」について改めてご紹介します。
「損失回避の法則」とは、損失の可能性を何としても避けようとする心理的傾向のことである。
伝統的な経済学の理論では、価格の変動に対する人々の反応は、価格が上がった時と下がった時では同じだとされる。
だが実際は、消費者は価格の下落よりも上昇に敏感に反応する。例えば卵の価格が下がると、買う量は少し増える。だが価格が上がると、消費者は価格が下がった時の2.5倍の強さで反応して消費を控えるのだ。
我々は何かを得る喜びよりも、何かを失う痛みの方をより強く感じるのである。
—— 『あなたはなぜ値札にダマされるのか?』
例えば、先日の株価急落を受けて、マスコミでは「世界が震撼」「バブル崩壊か⁉️」といった論調が強く出ていました。これは一種の「資産を失いたくない」「損をしたくない」という人々の気持ちの現れかと思います。
ただ、冷静に長い目で見てみると、捉え方が少し変わってきます。
(「東証 終値915円安 米株急落、世界に連鎖」毎日新聞、2018年10月12日)
(「米国株の急落について」大和投資信託、2018年10月11日)
チャートを見ると、今回大きく下落したといっても、まだ高値圏にあることは確かなようです。もちろん、リーマン・ショックから10年経っていることなどから、これからさらに下落する可能性は捨てきれませんが。
人は損失のリスクを避けられるなら、多少の犠牲を払うことを厭わない生き物です。不安が募れば、後から考えれば不思議にも思えるような行動をとってしまうことがあります。だからこそ、パニックになりそうな時には、物事を違う視点から冷静に見ることを取り入れていただければと思います。
ではまたー。
「〇〇の法則」記事
→【005】人は本能で、損失を回避する