ファッション関係の記事は、ビューティに入れても良いんでしょうか?
という思いを持ちつつ、ずっと記事にしようと考えていたことを、紅白企画と年末という時期に乗っかって書いてみます。
それが、こちら!
五重塔がメインみたいになっていますが、そっちじゃなくて、僕の服装…
この秋から冬にかけて、週末休みには和服を着てあちこち出かけています。
和服って、以前は「ハードルが高いなぁ…」と思っていたのですが…
一番ハードルの高い「着付け」も、男性の場合は女性ほど複雑ではありません!
最近では以下のページをはじめ、Youtubeなどでわかりやすい動画がたくさんアップされています。
あと、僕の場合は身長が185cmあるので、ピッタリサイズのものを見つけるのが難しいです。
和服は洋服以上にサイズ感が大事なので、少し違うサイズのものを買ってしまうと、足元や袖先が短くなってしまって、ちょっとカッコ悪くなってしまいます。
僕もサイズ感を間違って買ってしまったものがあって、それはなんとかごまかして着ています。
和服のサイズは細かく調べるといろいろあるのですが、僕の場合はとりあえず「着丈(きたけ)」と「裄丈(ゆきたけ)」の長さだけ合わせておけば、いい感じになっています。
それぞれ、だいたい…
ですので、この2つの長さを把握しておけば、とりあえずそれなりのサイズ感で着ることができます!
たとえばAmazonや楽天などで出品されているプレタ(既製の着物)であれば、センチメートルでサイズが書かれていますので、僕の身長でもいい感じに着られるものを簡単に見つけられます。
ということで、少し前置きが長くなりましたが、着付けやサイズ感といったちょっとしたハードルを越えると、あとは…
今回、記事を書いている秋から冬の寒い時期に、僕が和服を着るときに使うアイテムを、以下にまとめておきます。
以下、なんだかんだ、長々と文章を書いてしまっているので、ザッと読みたい方に向けてアイテムリストを挙げておきますので、あとは写真を眺めてもらえたら楽しんでいただけるかなと思います!
【和服男子ミニマムアイテムリスト】
・長襦袢
・腰紐
・足袋
・角帯
・長着
・羽織
・羽織紐
・インバネスコート
・雪駄
・その他、洋装アイテム
まずは、こちら!
長襦袢(ながじゅばん)は肌着の上から着るもので、僕は寒い季節なら上半身はインナーシャツとヒートテック、下半身はパンツとユニクロのステテコ着用のうえで着ます。
ちなみに、足袋は下着を着た段階で履いておきます。
後から足袋を履こうとすると、長襦袢や着物が着崩れちゃうんですよね。
で、長襦袢の中はこんな感じ。
無駄に豪華で、なんだかヤンキーっぽいですよね💦
こういう「見せないオシャレ」が本当のおしゃれらしい、ということを着物屋のおじさんが言っていました。
長襦袢の生地は「正絹(しょうけん)」というシルクで、モノによってはそれなりの値段になるようですが、僕が買ったのはリサイクル品で5,000円!安っ!
でも、この長襦袢を羽織っただけでは前の合わせがヒラヒラするので、それをきっちり留めるために必要なのが腰紐です。
上の写真の真ん中・右側の黒いベルトのようなものですね。
これをベルトのように腰に回して、おへその前でホックで引っ掛けて長襦袢がはだけないように留めます。
ちなみに、2本あるのは、長襦袢用と長着(いわゆる着物)用です。
長襦袢を着て腰紐で固定、その上から長着を着て腰紐で固定してから、角帯を締めます。
写真の真ん中・左側に、スカイブルーの角帯が写っていますが、これを長着+腰紐の上から締めます。
帯の締め方は、上に挙げた着物屋さんのリンク先にある動画を見れば簡単に締められます。
ちなみに値段は、全部新品で、腰紐2本で2,000円、足袋が3,000円、角帯が3,000円ぐらいです。
で、長襦袢の上に着るのが…
写真の左が羽織で、右が長着です。
長着と羽織のセットを「アンサンブル」と言いますが、写真のものはデニム素材のアンサンブルです。
長着や羽織の素材は、長襦袢と同じように「正絹」と呼ばれるものの他に、木綿や麻のものもありますし、最近ではポリエステル製のものもあって、お手入れが簡単で気軽に着られるものもいろいろとあります。
余談ですが、着物屋さんのスタッフさんはさぞかし良いお召し物を着ているんだろうな〜と思っていましたが、あるお店の方は、朝の出勤時に「今日は雨が降るだろうなぁ」というときにはポリエステルの着物を敢えて着て出てくるとおっしゃっていました。
また、繁忙期で動き回るようなときにもポリエステルの着物にするということだったので、このあたりは洋服と同じで、TPOに合わせて選べば良いようですね。
僕も、デニム以外にも、正絹のものとポリエステルのものを持っているのですが、デニムとポリエステルの長着や羽織は、写真のようにハンガーにかけてクローゼットに並べています。
他方、正絹の長着などは、ニトリで買った、ベッド下に収納できるプラケースに畳んで収納しています。
ここに防虫剤と調湿剤を入れて、たとう紙という調湿できる紙を被せて収納しています。
で、デニムの着物と羽織を着用した感じが、こちら!
このデニムの長着と羽織、アンサンブルで12,000円ほどです。
そして、写真では少し暗くて見えづらいのですが、胸の下あたりで羽織の前を留めているのが羽織紐です!
羽織の前には羽織紐のフックを引っ掛ける場所が縫い付けられていますので、ここにフックを引っ掛けて羽織がはだけないようにします。
お値段はひとつ1,500円ほどですので、アクセサリーのような感覚で付けることができます。
ここまでのアイテムを揃えれば和服男子の出来上がり!なのですが、さらにここにもう少しアイテムを足すと、より良い感じに仕上がります。
まずは、寒い時期にピッタリなこちら!
寒い時期には防寒具を着たくなるのですが、和服は袖口が長く広いので、洋服のコートは袖が通らないんですよね。
そこで、長着と同じような袖の形になっている「角袖コート」というものがあるのですが、僕はそれよりもこちらのインバネスコート、別名トンビコートを着用しています。
これは内側のコート部分と外側のマント部分が重なる二重構造になっていて、内側のコートの脇が広く開いていて、袖の長い着物がスッと通ります。
その上からマント部分が覆う形で、防寒の役割を果たすという感じですね。
このインバネスコートを着てみると…
袖がキチンとコートの袖口に収まっていることがわかるでしょうか?
後ろ姿がマントを着ているようになっていて、シルエットがキレイですよね。
こちらのインバネスコート、割引適用で約20,000円で購入しました。
あとは足元、せっかく足袋を履いているので、こんなのを履いてみたいですよね。
雪駄も最近は専門店も出てきていて、いろいろな素材を組み合わせたオシャレなものがたくさん売られています。
富嶽三十六景を模したイラストの入った雪駄は、実際に履いてみるとほとんど絵柄が見えないのですが、これも「見えないオシャレ」のひとつなんでしょうね。
僕が持っているものは、素材にウレタンが使われていてとても履き心地が良いうえに、鼻緒もそれほどきつくなく、長時間履いていても足が痛くなったりダルくなったりすることがほとんどありません。
価格は一足あたり、だいたい7,000円ほどです。
ここまでに出てきたアイテムの価格をまとめておくと…
・長襦袢(5,000円)
・腰紐(2本で2,000円)
・足袋(3,000円)
・角帯(3,000円)
・長着と羽織(12,000円)
・羽織紐(1,500円)
・インバネスコート(20,000円)
・雪駄(7,000円)
一気に揃えようとするとまあまあの出費になりますが、仕立ての着物やもっと素材の良いものを揃えようとすると青天井に価格は上がっていきます。
でも、高級品ではなくてもこれぐらいの出費で「オシャレっぽく見える」自分を楽しめるのであれば、悪くないんじゃないでしょうか?
しかも、和服は洋服で普段使いしているアイテムを取り入れることで、よりオシャレっぽさをアップすることができます。
たとえば、帽子やカバン!
帽子はハット、カバンは革製品が和服に合うと思いますが、そのあたりのラインさえ押さえれば良い感じにまとまります。
ここに、ストールやマフラーを合わせると、冬の装いとしてはバッチリじゃないでしょうか。
男性で着物というのはなかなかハードルの高い感じがしますが、初詣などで神社仏閣に行く機会に試しに着てみるというのも良いかなと思いました。
あと、僕はまだ経験がありませんが、夏祭りや秋祭りに浴衣を着てみるのも良いタイミングなのかもしれませんね。
なにより「和服男子」はまだまだ実践している人が少ないので、アイテムを揃えてそれなりに着ているだけで、なんとなく「オシャレ」な感じに見えますよ!
記事を読んで、興味を持ってもらえたら嬉しいです!