一度参ってみたかった、千葉神社へ行ってきました。
隣接する通町公園。千葉氏の菩提寺であった大日寺の跡地。
千葉常胤像
千葉 常胤(ちば つねたね)(1118-1201)は、平安時代末期から鎌倉時代前期の武将。千葉氏を豪族から御家人の地位まで登らしめた千葉家中興の祖。鎌倉幕府成立に貢献した有力御家人の一人です。
公園脇の出世弁天 青年がお参りしていましたよ。
公園を東へ進むと朱塗りの門が見えてきました。思っていたよりも華やかな雰囲気です。
分霊社・尊星殿
平成12年の千葉神社開創1000年奉祝事業として平成10年に竣工したのが、楼門型の分霊社「尊星殿」です。これは神社建築では類例のない楼門と社殿の複合建築物です。
元来千葉神社に有った「山門」は昭和20年の七夕空襲で焼失していたため、実に半世紀ぶりに叶った門の再建でもあります。
なお、この尊星殿は中央「福徳殿」・東「日天楼」・西「月天楼」・上階「開運殿」の四つに分かれ、星王である妙見さまが掌握する日・月・星の御力などがそれぞれ個別にいただけるようになっています。
う~む・・・なかなか独特な雰囲気です。
尊星殿の中央の福徳殿
福徳殿
御祭神「北辰妙見尊星王」の御分霊を奉斎し、陰陽道や九星気学・風水学と関わり深い妙見様の御神徳により、方位方角・五行・十二支・人間の身体各部等の役割を、八角形に配された八つの各星宮が個々に担い守護しています。
自分の干支の面だけをお参りして帰ってきてしまいましたが、お参りするなら8角形の柱の各面をお参りしないといけなかったのか・・・。八方除ですものね^^;
福徳殿をくぐると重層社殿
上下に二つの拝殿を有する我が国初の重層社殿。大きいです!
「妙見」の扁額
主祭神:北辰妙見尊星王(=天之御中主大神)
主祭神である北辰妙見尊星王(ほくしんみょうけんそんじょうおう)様は、天の中央を定位とする北辰(ほくしん=北極星と北斗七星)の御神霊であり、通称「妙見様(みょうけんさま)」とも呼ばれ親しまれています。
古来より妙見様は、諸星諸神・方位方角を支配する尊い星の王であると讃称されており、その絶大なる霊力を人間界に投射することによって人の星(=人の運命)や全ての方位・方角を守護掌握する神様であると伝えられています。
日本の神話を記した『古事記』の冒頭には「天地初めて開けし時に成りませる神の名は天之御中主神」とあり、天の中央を司る妙見様と天之御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)様とは同一の神様であると考えられています。
妙見様は、道教・陰陽道や易学・九星気学・風水学の根幹となる特殊神であり、あらゆる守護能力を発揮する神様として庶民間に広く尊崇されております。
天之御中主神は、「古事記」では神々の中で最初に登場する神(別天津神・造化三神の一柱)です。
妙見信仰は、インドに発祥した菩薩信仰が、中国で道教の北極星・北斗七星信仰と習合し、仏教の天部の一つとして日本に伝来したものです。
妙見信仰が日本へ伝わったのは7世紀(飛鳥時代)、高句麗・百済出身の渡来人によってもたらされたものと考えられいます。当初は渡来人の多い関西以西の信仰であったが、渡来人が朝廷の政策により東国に移住させられた影響で東日本にも広まりました。妙見菩薩は軍神として崇敬されるようになり、千葉氏は特に妙見信仰と平将門伝承を取り込み、妙見菩薩を氏神としました。千葉妙見宮(千葉神社)は源頼朝から崇拝を受けたほか、日蓮も重んじました。
なんだか、圧倒的に強い!イメージですね。
境内の奥へ・・・
美寿之宮と延寿の井
千葉神社妙見池の水源を成している「妙見延寿の井」は、古来より一願成就の霊泉として知られ、神水祐気(九星気学の秘伝)による吉方に当たる方々が関東各地から「お水取り」に御来社されています。
ボケ封じのお参りもしてきました^^
摂社 千葉天神
平安末期・寿永元年(1182年)9月25日、千葉神社境内に勧請された学問の神様・菅原道真公を御祭神とする御社です。千葉県内最大の天神様のお社であり、千葉神社の旧社殿であったことから妙見様の御神力も同時にいただけるとされ、その神紋・月星に由来しての「ツキ(月)を呼び、勝(星)を拾う」という縁起の良さが広く知れ渡るところとなり、年々参拝者・祈祷者が増加しています。
立派な天神社です。境内の雰囲気からも確かにご利益がありそうな空気・空間でした。
鯉も元気よく^^
妙見池
境内に湧く「延寿の井」の御神水を水源とする池。池の上には、今上天皇即位の御大礼の記念として平成4年に造営された朱塗りの二つの神橋「ねがい橋・かない橋」が架かっています。
末社がすごいです。いずれも勧請された年代も古いです。
東「日天楼」・西「月天楼」
中央に神霊依代として「心の御柱」が立てられており、星の王である妙見様が掌握する「日天神」「月天神」の霊力をそれぞれ個別にいただけるようになっています。
東の日天楼は、中央の「陽明柱」に心を鎮めて触れることで、「日天神(=太陽)」の陽気・活性作用をいただき、精神・生活上の加護【豊禄】が得られます。
西の月天楼は、中央の「光輝柱」に心を鎮めて触れることで、「月天神(=月)」の生気・浄化作用をいただき、身体・生命上の加護【延寿】が得られます。
なかなか個性的な神社でした。力強さを感じる空気・空間でした。
中世以降に妙見信仰と集合した埼玉の秩父神社へ詣でたことがあります。ここも空が澄み切った良い空間の神社でしたね。
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