仮想通貨FintruX Network(FTX)とは？中小企業/スタートアップ向け融資プラットフォームを解説☆

昆布森ちゃん
2019/02/18 14:13

今回は、仮想通貨(暗号資産)のFintruX Network (フィントゥルー・エックス・ネットワーク、FTX)を取り上げてみようと思います。値動きが好調なのと、P2Pの貸し出しプラットフォームのベータ版のローンチが迫っているという事、ウェブで検索してもICO時の情報しかなかったりで調べてみる必要性みたいなものを感じました。

目次
★概要
★特徴
★プロダクト、ソリューション
★値動き
★主要開発者、パートナー、ロードマップ
★まとめ
★各種リンク

★概要

無担保ローンを専門とするP2P貸し出しエコシステムを運営。

真のピアツーピアネットワークでマーケットプレイスでの融資を促進し、スタートアップ企業など、一般的にローン融資を受けるという課題に直面している中小企業のキャッシュフロー問題を緩和します。主要な市場はシンガポールとカナダで、その後東南アジアや北米などへ拡大予定。

◎通貨情報

通貨名：FintruX Network
ティッカー：FTX
総合供給量：100,000,000 FTX
循環供給量： 85,000,000.00 FTX
プラットフォーム：イーサリアム
マイニング：ー
ICO価格：0.00035 ETH
ICO開始日：2018/2/7
ICO終了日：2018/2/28
取引所：IDEX、Bancor Network、HitBTC、Liquid
公式ウェブサイト：https://www.fintrux.com/
公式ツイッター：https://twitter.com/fintrux
ピッチブック：https://www.fintrux.com/home/doc/FintruXPlatformPitch.pdf

★特徴

創業者のネルソン・リン氏はもともとJ.P.Morgan（JPモルガン）のシステムアナリストとしてキャリアをスタート（1986年～）させており、革新的なサービス提供に自信があるとのこと。特にローコードプラットフォーム（手作業のコーディングを必要とせずに、カスタムアプリケーションを素早く作成して動かすためのプラットフォーム）における証券化システムやERPシステムなどの開発実績がある方のようです。

プロダクト開発の原点となったのは既存の金融/ファイナンス分野で本当に必要としている人（中小企業）がアクセスできなかったり、金利が高額であったり、不透明さや借り手の信用情報の欠落などの問題意識に端を発しているとのこと。

★プロダクト、ソリューション

・TruX（トゥルー・エックス）

ブロックチェーンを基盤としたP2P（Peer-to-peer）のIOU（アイ・オウ・ユー、債務者が債権者に対して発行する非公式の借用証明書のこと）による資金の融資を可能にするアプリケーションで、担保なしに手ごろな金利でのSME（中小企業）やスタートアップへの融資を可能とする。

借り手の利点…グローバルな信用、小規模商店も利用可能な金融、スマートコントラクトを使った透明性・公平性、金利コントロール（FRXを利用した金利調整可能）、評価によるブランディング可能、ベンダーとの関係改善

貸し手の利点…優良な借り手へのアクセス、月ごと複利運用、リスク軽減金融、FRXによる簡易的な金利受取が可能、優れたユーザーエクスペリエンス（自動化）

これまで銀行や（日本で言うアコム・武富士みたいな）第3者の介入により融資が行われてきたことへの改善策として、P2P（個人同士）での融資を可能とするプラットフォーム作り、与信や契約などは機械的かつ自動でパートナー企業にお任せしますよというプラットフォームということですね！

★値動き

値動きが最近好調なようで今回取り上げてみようと思いました。

2018年2月のICOで2500万ドル（22,105ETH）集めてまだICO価格までは戻していないようです。

時価総額としては確認時点で3.6億円となっており、ランキングとしては485位付近という位置のようです。

★主要開発者、パートナー、ロードマップ

【主要開発者】

NELSON LIN（ネルソン・リン）氏
…創業者＆CEO。カナダにおける資産ファイナンスおよび信用調査のスペシャリストとのこと。

NG ENG HO氏
…プレジデント。Zweec Analyticsの会長、China Taisan Technology、TNG Asia Limitedの取締役。

【パートナー】

信用評価プラットフォームのBloomやKYC/AMA関連のCynopsis Solutions、個人のデータ所有を促進するDataWallet、他通貨対応ウォレットのTrust Wallet、B2Bマーケットプレイス（非銀行による家畜資産担保によるローン）を運営するSentinel Chain、シンガポールフィンテック協会、企業イーサリアムアライアンス（EEA）など。