現在、80代の祖父母にタブレットの使い方を教えているしょこらです。何日か一緒にやってみて気づいた、お年寄りにタブレットの使い方を教えるときのコツをまとめてみました。祖父母がタブレットを使うことになった経緯はこちらから…☆/☆続編
○心がまえ
コツをお伝えする前に心がまえから!
【できる!前提で進める】
当たり前ですが、私の祖父母は私より長く生きていて、経験も豊富です。どちらも縫いものや編み物が得意で、教えてもらうこともたくさんあります。
スマホやタブレットは比較的最近出てきたものなので祖父母はまだ苦手ですが、私も最初は手探りで使い方を覚えました。ちょっと先輩なだけで、祖父母にもきっとできるはずです。
また、祖母は「機械が苦手だから私は覚えるのが遅い」と話すことがありますが、私もどちらかというと機械は苦手ですがまあまあ使いこなしています。誰でも使いこなせるようにシンプルにできているんですよね。
本人にやる気があれば年齢のせいで使えないことはない!と気長に使い方を教えていくことが大切だと感じます。
【先回りしすぎない/相談しながら進める】
祖母は共働きの両親に代わって毎日料理をしています。祖母の作った料理はとてもおいしいです!
そのため、クックパッドなどの料理のアプリを入れたら喜んで使ってくれるかなと思いダウンロードして見せたところ、「料理は好きじゃない」と言われました(*_*)
母からも、祖母がテレビで見た料理を作ることもあると聞いていたのであると便利かと思ったのですが意外な言葉をくらってしまいました…笑
先回りして「これいいでしょ?」とするよりも、「こんなことが知りたい」という言葉をうまくキャッチして提案していくほうが喜ばれますね。反省しました!
【干渉しすぎない】
基本的にタブレットは使いたいときに使うものですよね。基本的なことを一通り伝えたら祖父母のペースで使ってもらい、聞きたいことがあったらいつでも言ってねというスタンスにしています。
○コツ5つご紹介
大きくまとめると「いかに無駄をそぎ落とすか」が大事です。私は、スマホで検索しているうちに別のことが頭によぎったり、広告から気になる情報を得てさらに検索したりとあっちこっちに意識が飛んでしまいます。それでアプリを増やしたりもします。
しかし家の祖父母はあまりそういうことはなさそうなのでなるべく画面もシンプルにするように心がけています。
①使うアプリはひとつの画面にまとめる
使うアプリは今そんなに多くないので、電源を入れてすぐに一覧として見られる位置にすべてまとめています。逆に普段使わないものは隣の画面へ。
フォルダにして小さくすると画面をさわる回数も増えて面倒ですし、アイコンも小さくなってしまうのでそれもしないようにしています。
②アプリの位置は1度決めたらなるべく変えない
使わないアプリがあったので隣の画面に移動させたところ、「ここにさっきなにかあった気がする」とすぐに指摘されました。
全体の画面で覚えているため、なるべくアプリの移動はしない・どうしても移動させるときにはすぐに伝えることが大切です。
③何度も見るサイトはアプリのようにホーム画面に設置する
最初はグーグルでの検索のしかたを伝えていたのですが、調べたあとにどのページを見たらいいのかでつまずきました。
「とりあえずいちばん上のページを見てみて、欲しい情報がそこになかったら一旦戻って次のページを見るといいよ」と伝えたのですが、意外と手順が多くなってしまうんですよね。
そこで、
1よく調べるページや知りたい情報を聞く
2あらかじめ検索してわかりやすいページを探す(いくつかあったら祖父母に相談して決定する)
3ホーム画面にアプリのように追加(この時、名前もわかりやすく設定しなおす)
としたところ祖父母はだいぶ使いやすくなったようです。
ちなみに家の祖父母は野菜や花の育て方について興味があります。設定したサイトの中では野菜や花の名前が索引になっているのでかなり見やすくなっていて、それも良かったなと思います。
④アイコンとやりたいことを関連付ける
検索したいときには「虫メガネマーク」、しゃべって検索したいときには「マイクマーク」など、アイコンと今やりたいことを関連付けて伝えると直感で分かるのでおすすめです。
⑤相手の普段使っている言葉に置きかえて伝える
「アプリ」「画面スクロール」などは今までタブレットを使っていなかった祖父母にとってはなじみのない言葉です。それを覚えることがストレスとならないように、なるべく普段から使っている言葉で説明することを心がけています。
たとえば「アプリ」→「マーク」、「画面スクロール」→「なぞる」など、相手から出てきた言葉をひろっていくのが最も伝わりやすいと感じます。
○タブレットの使い方を教える中で
祖母はYouTubeを見て、「コンサートに行ったら5000円くらいかかるからこれだけでもととれちゃうよ」と話していました。確かに…。私たちはそんなに便利なものを持っているんですよね。
ただその反面コンサートに行かなくても聴くことができるため、その人の素晴らしい技術や努力を無料で消費してしまっているってことですよね。もちろん、動画サイトをうまく宣伝に使う方もいますし、自己表現の場として使い自分を知ってもらうきっかけになる場合もありますが。
情報が簡単に手に入る時代に、「これからどんな価値を提供してお金を稼ぎ生活していくのか」「人が与えてくれる情報とどう向き合い、どう感謝(お金を含めて)を伝えていくのか」はもう少し考えたいなと思いました。
ちょっと真面目な話になってしまいましたが…普段は、祖父母が「たまげた!」「こんなことができるの?!」と驚いてくれるので、タイムマシンで未来からやってきた人の気分になりながらきらく~に教えてます(笑)
よかったら参考にしてみてください(*^_^*)