
約6年ほど前に、有精卵を入手することができ、知り合いから譲っていただいていた卵が3個入る孵卵器を活用するタイミングが訪れ、約20日ほどで卵が割れ、ひよこが誕生した。
ひよこから大人の鶏になるまで、かなり早いと感じたが半年もしたら大人っぽくなっていた。
鶏小屋を作ったり、残飯を与えたり、ピュアな野菜、草などを与えておいしい卵を産んでくれた。

なんだかんだで最近まで世話をしながら、数日前まで元気でいた。
しかし、前々から鶏を狙っていたのか、穴を掘られないようにガードしてあったにもかかわらず、ガードの隙間を縫って、穴を掘り、鳥小屋へ侵入して首に噛み付き、血を吸ったのかはわからないが、首の何箇所も噛み付いた形跡があった。


鶏小屋を作る際に、ネットで調べたり知り合いから聞いた話が、穴を掘られて何かしらの動物に鶏が殺されることがあると知り、小屋の周りに余っていた瓦屋根を埋めて設置していたが、
瓦屋根と小屋の間のちょっとした隙間を根気よく掘り続けたのだろう。
やられた日の昼間
小屋の近くからイタチが走り去っていくのを見た。
鶏をやったのはイタチだと確信した。
小屋の穴を広げて、鶏を引き釣り出しに出しにきたのだろう。
いたちのような小さな動物が、狭い隙間を掘り続けて、中へ侵入するなどとは、想像もつかなかった。これが現実。
小屋を作った当初は、こんな最強な小屋はないぞと思っていたが、甘かった。
ニワトリ小屋の中に居た鶏は、逃げることができず、残念な結果となってしまった。
イタチはイタチで、狙ったものは絶対逃さないぞと諦めずに掘り進めて、絶対に中に侵入してやると、数日前から通い詰めコツコツと穴を掘り続けていたのだろう。
イタチの立場からしてみれば、普段あり付けないうまそうな鶏があの小屋の中にいる。
となれば、何とかして仕留めてやりたいそう思うのもわかる。


イタチに掘られた土が小屋の片方に盛り上がっている。
全く気づかなかった。
イタチは、自分の体が入るだけのサイズだけ掘り中へ入って、鶏を外へ引きずり出そうとしたが、鳥が穴に対して大きすぎたため、鳥の頭だけが外へ出てお亡くなりになっていたいた状態。

いろいろ考えていてもしょうがないので、鶏は食べることにし、お湯を沸かして、畑で毛をむしり、首を切り私たち家族もニワトリの命を頂戴することになった。


鶏はさばくのは初めてであったが、内臓の取り方が難しく苦戦した。
一般的にスーパーなどで出回っているような外側の肉は、割と簡単に処理できた。
外で毛をむしったとしても、産毛などの細かい毛が付いているので、火を焚いて、細かい毛や産毛などを焼いた。
まずはカレーにすることにした。
材料は調味料以外はシンプルなにんじんとジャガイモと玉ねぎ、それと鶏肉。

具材を切り、圧力鍋に入れて、その上からスパイスや、すりおろしたりんごをかけ最後に水を入れてちょうど良い推移になったら圧力開始。



約20分ほど圧力かけ、火から下ろした。
最終的な味調整は、バーモントカレーの辛口ルー

菜の花も咲き始め、ナッパが生き生きしていたため、じゃがいもとナッパでスパイスたっぷりのサグポテトも作った。

今回は、ジャスミンライスを使い、サグポテトをトッピングしたデラックスチキンカレーとなった。

落とした頭部分は畑の土に埋め花を飾り線香を立てた。
今までありがとうございます。

ペットとして飼い始めて何年も同じ土地で生活すると色々な思いがこみ上げてくる。
いないのが当たり前の日常になれてしまえばどうってことはないが、
今のあれこれ思う気持ちをしっかりと味わいたい自分がいる。
カレーはもちろん美味しく味わった。
自分が自信を持って作った小屋もガードも甘かった。
詰めが甘い自分の仕事を改めて見直すきっかけになった。
イタチはイタチで狙った獲物は絶対逃さない。
コツコツやっていつか必ず自分の物にしてやると。
それは自分も言える。あきらめずに掴みたい未来があるならば、イタチの精神を思い出し、コツコツ進めたら必ずなせるのかもしれないと。










