くっそお久しぶりです!ALISの皆さんとずっと会いたくて前回の投稿から一睡もできませんでした!嘘をついたことがありませんみちるですこんにちは!
平成が終わりそうなので、久々で、しかも駄文オブ駄文ですが投稿してみます。高度に情報化し、瞬間的荒廃の刹那的連鎖の中に住む皆さんに、ぼくらに、ロマンティックな一撃を与えるコラムにご注意ください!こんにちは!
❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖
時計を好きになりたいすべての人のために。
『腕時計ロマンチシズム概論』絶賛公開中!
http://watch-romance.com
❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖
❖❖❖❖❖コラム「時計✕〇〇」論❖❖❖❖❖
時計を時計としてだけでなく、
他の何かと組み合わせて考えてみましょう。
誰かが時計を腕にしようと思わなければ、
僕は生まれなかったかもしれないのだから。
❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖
この時期あらゆるシーンで目にしますよね。
「平成という時代を振り返る」とか「平成を代表する〇〇」みたいなやつ。
時計業界でもご多分に漏れず、『WATCHNAVI』で「腕時計平成史」とかいう特集が組まれていたり、ネット上でも(クォリティはピンキリながら)様々な記事を目にします。
ここは平成を代表する時計ウェブサイト(自称)と言っても過言ではない『腕時計ロマンチシズム概論』としても、ひと言申し上げておかなければならない。でなければ平成という時代を終わらせられない。読者の皆様に良いお年をお迎えいただけない。もしかしたらあと数時間、皆様が泣いて過ごすかもしれない。そう思って筆をとりました。
さて、今回の画像は、平成を代表する時計ってなんだろう?って考えていた時に思い付いた、シチズン(CITIZEN)が1993年5月に発売した電波時計 「Cal.7400」です。どっかからのコピペによれば、「Cal.7400」は、標準電波を受信して時刻を合わせる電波時計で、世界で初めて日本・ドイツ・イギリス3局を切り替え受信する多局受信を実現したそうです。
見れば分かりますが、当時は受信用アンテナのサイズが大きく、時計上面に配置しないと受信できないなどの制約を、上面中央にアンテナを配置するユニークなデザインとして昇華し解決しました。
こう聞くと、電波時計自体も日本が初めて発売したように思えますが、ピュアな世界初の電波時計は、ドイツのユンハンス(JUNGHANS)でした。このシチズンの特筆すべき点は、上述の通り、「他局受信を可能とした」点にあります。
だから、特別この時計が!日本製がすごい!ヤバい!とか言うつもりはありませんが、それでもこのCal.7400を挙げたのは、平成という時代に、より世界への扉が開かれ、それどころかあらゆるもの(ラグジュアリーとスポーツもそう!)や価値の境界線がゆらぐ時代において「今」を刻む時計としてのシチズンを挙げてみたという感じです。発売もね、5月だったんですよ。
まぁでも、ぶっちゃけ、日本以外の時計メーカーにとっては、和暦とかまじで全然どうでもいい…とまでは言いませんが、関係しないし気にしてませんよね。だから、この30年で時計業界がどうなったか、という以上の意味は持たないんじゃないかとかも思いますし、「平成を代表する時計」っていうカテゴライズがどんな意味を持つのかはそれを受け止める側が勝手にちゃんと意味を与えなきゃならないというふうに感じています。
さらに言えば、ぶっちゃけ、「平成を代表する時計」なんてわかりませんよね。それは時間軸的な理由としても、昭和を振り返ることができるのも、平成になってすぐではなかったわけでしょうし、まだまだ平成の全容なんて見えていないわけで。
また、(ある種のエンターテイメントとしての契機にはなると思いますし自分もこうしてコラムに利用してるわけですが、)物事を単純化することの限界にも気付きたいものですね。単純化して、劇場化して、二項対立化して、「こういう時代でした!」と叫ぶのは簡単だし耳触りもリアクションも良くてついやりたくなることだと思います。で、別にやるなとも全く思いません。面白い切り口もたくさんある。けれど、その作業によって切り捨て忘れられた「ゴミ」の中にこそ、もしかしたら、いやたぶん絶対、ロマンチックでストーリーに溢れたモノやコトが眠っているのだとも信じたいんです。
平成という時代とそれを彩った時計達、またそれを生み出したクラフトマンシップにまっすぐに感謝し、次の令和の時代を刹那的ではないやり方で愛していきたいものですね。
あなたが平成最後にした時計は何ですか?
大切な時計とともに、最高のお年をお迎えください!!