日々、コツコツと記事を書き続けていますが、同時にALIS記事の読者でもあります。いろんな方のいろんな記事が、勉強になったり、刺激を受けたり、クスっと笑ったりと、いろんな影響を与えてもらっています。
そんななかで僕の記事にも注目してくださって、ピックアップしてくださる方もいらっしゃり、嬉しいやら恥ずかしいやら…大変感謝しています。
Cosmosさん、「ofo」の取り組みについて書いた記事を取り上げてくださってありがとうございます!
にゃんぽこさん、「社会派記事」の書き手として取り上げてくださってありがとうございます!
きぃさんが、冒頭に中国語で書いたタイトルの記事(原文タイトルは日本語(^^;)にされていたように、書き手としてはもちろん、読み手としてもレベルアップしていけるように、それがひいては(大それたことですが)ALISという生まれたてのプラットフォームにポジティブに還元出来たらいいなあと願いながら、今後もコツコツと記事を書いていきたいと思います。
(5月22日修正、記事のリンクを外しました →6月4日、新しい追記記事がアップされたのでリンクしました。タイトルも変わってますが…(^^;)
先に挙げたにゃんぽこさんに取り上げていただいた記事として、過去に台湾の仮想通貨販売所/取引所について書いたものがあります。
この記事は「場内交易」、つまり取引所を通じた取引について、代表的な販売所/取引所と取り扱いコインなどをごく簡単に取り上げたのですが、これ以外に、「場外交易」、いわゆるOTC(Over the Counter)取引を仲介する取引所もあります。
台湾では「OTCBTC」という取引所が、OTC取引をおこなう取引所としてなにかと話題になっています。「話題」のひとつには「CEOの政界進出!?」というトピックもありますが、これにも少し触れつつ、基本的にはプラットフォームとしてのOTCBTCについてまとめてみたいと思います。
OTCBTCは2017年10月にサービスを開始した台湾発の仮想通貨取引所で、通常の「場内交易」とは別に、「場外交易」で成長を続けている取引所です。
公式ウェブサイトの「公司介紹(会社紹介)」には、「亞洲區目前最大的 OTC 場外交易所(アジアで目下最大のOTC場外取引所)」だと書かれています。
中華圏を発祥とする仮想通貨取引所のランキング記事を定期的に公表している「全球虚擬貨幣交易所官網排名」によると、2018年5月の時点で、OTCBTCは「Binance」と「Huobi」という、日本でも著名な取引所に続く3位にランキングされています。サービスを開始してまだ1年も経っていませんが、注目度の高い取引所であるようです。
OTCBTCがこれだけの注目を集めている要因としては、70種類以上のコインを取り扱っていること、日本円も含め多数の法定通貨(Fiatmoney、法幣)を仮想通貨に交換できるという点を挙げることができます。
このあたりは、OTCBTC自身がみずからを「數字貨幣淘寶」と称しているように、中国のIT業界の雄であるアリババ(阿里巴巴)が運営するショッピングサイト「淘寶(淘宝、タオバオ)」に見られる品揃えと利便性を、仮想通貨交換業として実現することのあらわれともいえます。
加えて、中国における仮想通貨取引の禁止という措置を受けて、中国人投資家の仮想通貨取引がOTC取引へと流れたという観測も、OTCBTCの成長の一因として見るような意見もあるようです。(日本語の記事ですがこちらなど)
わずか数カ月に満たない企業の躍進には、こうした「追い風」も大きく影響していたのかもしれません。
こうした形で注目を集めるOTCBTCですが、最近、別の形で注目を浴びたことがあります。実は僕も、こちらのほうが先に目について、取引所のほうに目を向けていった感じです。
それは、創業者でありCEOである鄭伊廷(Yi-Ting Cheng、Xdite)さんの台北市長選挙出馬表明です。出馬表明は2018年4月13日に彼女のフェイスブックで公開されました。(さらに、本人の動画や英語版も合わせて公開されています)
彼女のフェイスブックのページによると、彼女には「區塊鏈重新改變社會(ブロックチェーンがさらに社会を変える)」という確信があり、そのもとで、「台北市適合作為一個區塊鏈實驗城市(台北市はブロックチェーンの実験都市に適している)」という見通しがあるようです。
フォーブスジャパンでも日本語の記事が配信されて、フィンテックの活性化に期待が高まると言及されていますね。
ただ、ここからは個人的な意見ですが、彼女が本当に2018年11月の台北市長選までに立候補を正式に表明するかどうかということについては、まだ若干懐疑的です。彼女の選挙用ウェブサイト?とも思える意見表明のページは更新が止まったままですし、「フィンテックの活性化」というワンイシューで選挙戦を戦うには限界があるだろうと思います。
また、台北市長選は現職市長で無所属の柯文哲さんに加えて、与党民進党の独自候補(姚文智さんや呂秀蓮さん?)に野党国民党の丁守中さんという「三つ巴」の様相を既に呈しています。(観測記事として参考になるのはこちら)
鄭伊鄭さんは「第三極」ならぬ「第四極」として戦わなければいけないわけで、現時点では「泡沫候補」にとどまる可能性が高く、当選は厳しいのではないかと感じます。
もちろん、政治の世界は「一寸先は闇」ですから、どのような「追い風」が吹くかわかりませんが、いずれにしても、今後の動向には注目です。
台北市長選へのCEO立候補というトピックも含めて、いろいろな意味で注目を集めるOTCBTCですが、仮想通貨・ブロックチェーンを含めたフィンテックと政治とのつながりがこうして話題になるということは、それだけ、こうした流れに対して関心を持つ人々が少なくないことを示しているように思います。
こうした技術をどのように発展させていくのか、どのように人々の生活に役立てていくのかということが注目されていることの裏返しでもあると思いますので、いろんな話題を深堀しつつ、継続して見ていくことは大切かなと感じます。
これからもコツコツ勉強しつつ、いろんな話題に注目していきたいと思います!
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台湾の仮想通貨取引所については、にゃんぽこさんにも挙げていただいた以下のような記事を書いています。(今読むと文章が未熟な感じがしますが…(^^;)