中国のCCIDが2回目のパブリックチェーンインデックスを発表しましたよ！

前回記事として書いた、CCID（中国电子信息产业发展研究院）による「全球公有链技术评估指数（Global Public Chain Assessment Index）」の第2回目のリストが、2018年6月20日に公式ウェブサイトに公開されました！（前回記事で予想したタイミングの発表でした(^^♪)

5月17日に発表された第1回のリストは日本語で読める情報がたくさん出回っていましたが、2回目はまだあまり話題になっていないようです。（リストはTwitterで出ていました）

以下、第1回のリストとの対照も含めて、記事として書き留めておきたいと思います。

まず、このインデックスについて…

CCIDが公表している「全球公有链技术评估指数」に関する背景説明や補足説明、前回のリストの内容について知りたい方は、さしあたり僕の以下の記事、および奥悉太さんの以下の記事をご参照ください。

kaz「中国のCCIDがパブリックチェーン（仮想通貨）の格付けを公開しました！」

kaz「中国政府機関が主要仮想通貨に格付け!?…のニュースを使って語彙と知識を増やしてみました」

奥悉太さん「中国が暗号通貨格付けを行う背景は何なのかな」

第2回パブリックチェーンアセスメントインデックス

本リストの発信元は「赛迪（青岛）区块链研究院」で、リストは公式ウェブサイト「CCID赛迪区块链」に掲載されています。

詳細は上記のウェブサイトを見ていただくとして、以下、順位と総合点に加えて、第1回の順位と総合点を（　）内に示した形でまとめておきます。

なお、前回の順位と総合点の部分に順位だけしか書かれていないものは、前回のリストで総合点が明記されなかったものになります。（前回は16位以下は順位のみでした）

１．EOS　161.5　（初）

２．Ethreum（以太坊） 138.4　（1位129.4）

３．NEO 109.0　（4位103.0）

４．Stellar（恒星币） 108.3　（6位100.7）

５．Lisk（应用链） 105.6　（3位104.8）

６．Nebulas（星云链） 105.3　（初）

７．Steem（斯蒂姆币） 104.5　（2位115.9）

８．BitShares（比特股） 104.1　（12位90.8）

９．Ripple（瑞波币）　102.9　（17位）

10．Qtum（量子链） 100.3　（11位91.0）

11．Waves（波币） 100.2　（15位86.5）

12．Cardano（卡尔达诺） 96.1　（7位98.2）

13．Monero（门罗币） 95.9　（9位92.6）

14．Ark 95.0　（22位）

15．Ethereum Classic（以太坊经典） 94.8　（16位）

16．Komodo（科莫多币） 94.7　（5位101.5）

17．Bitcoin（比特币） 91.5　（13位88.1）

18．Stratis 91.1　（10位91.7）

19．IOTA（埃欧塔） 90.5　（7位98.2）

20．Verge 89.0　（13位88.1）

21．Dash（达世币） 88.2　（18位）

22．Bytecoin（字节币） 87.4　（20位）

23．NANO（纳诺） 83.3　（24位）

24．Litecoin（莱特币） 80.4　（21位）

25．Sia（云储币） 78.6　（19位）

26．Hcash 77.8　（27位）

27．Zcash（大零币） 76.9　（23位）

28．Bitcoin Cash（比特币现金） 68.6　（25位）

29．Decred 68.3　（26位）

30．NEM（新经币） 60.6　（28位）

これからの変化に注目だと思います！

前回は16位以下の総合点が明示されていませんでしたが、今回はすべての点数が公開されました。

こうやって見てみると、前回の記事に書いた、総合点の「基础技术水平（Basic-tech）」基準のひとつである「スマートコントラクト（智能合约）＞特定の応用機能＞デジタル貨幣のトランザクションサポートの順に点数が高い」という部分が強く反映されているように感じますね。

そう思うと、僕のお気に入りのIOTAの点数が低いなあと感じるのですが、細かな評点をみると、「基础技术水平（Basic-tech）」は上位のプロジェクトと同じぐらいの点数ですが、「应用层级（Applicability）」と「创新能力（Creativity）」の点数が低いように感じました。

また、順位の変動よりも総合点の変化が興味深く感じるなど、いろいろと考察できそうなポイントはあるように感じます。

これは必ずしも「仮想通貨」としての順位ではありませんが、今後、中国がブロックチェーンをどのように捉えていくのかということを考えるための材料のひとつとして、貴重なものではないかなあと感じます。

今後もできる限り追いかけていき、どこかの時点で考察っぽいことができればいいなあと思います！

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