自分で面白いと思うことを楽しんでいきたい
偶然で曖昧でわかりにくく
終わるまでただ変わり続ける様子
意図はせずとも結果として周囲に影響している様子
無限に起こり続けるバタフライ効果の途中
それは自然ということである
自然でいるということは、体で重力を感じることだ
無数の常在菌やさっき食べたものの体内での変化を考えることだ
今している思考がどこにあるのか意識してみることだ
夕餉のにおいが自分が生まれる前にも死んだ後にもしていることを想像することだ
意識の向くままに得た情報を感じることだ
これは私にとっての自然でいるということである
偶々預けられた身体に偶々起こることを
偶々発生した私という人格が意識しているのであり
基本的には私にしか面白くないことなのだが
誰もがその人にとっての自然な在り方があり
それらは重なるところもあり得るのだと思う
自然な在り方は社会で言うところの洗練からは程遠いので
社会で言う正しさに向かうのは不自然な作為である
自由であるためには、自然でいられなければならず
不自由というのは私にとって死よりも恐ろしいことだ
生きている理由がなくなってしまうからだ
だから私はできる限り自然でいたいし
今よりもっと自然でいられるように
私にしか面白くないことを表現して
社会が求めてくる意味や価値を無視していきたい
生きていることに偶然以外の理由や意味はないが
表現することは生物にとって唯一意味のある行為である
誰とも違った者として表現さえしていればいいのだし
生きていること自体が、既に表現にもなっております
皆が皆自分にしか面白くないことを表現して
それを互いに楽しんでいられる世界が
きっと私にとっての理想郷なのである