ひきこもり対策として最も一般的なものは「労働者として復帰させること」ですけれども、これ以外にも方法があります。
というよりも、そもそも目的として大事なのは生産活動であり、労働はその手段の一つに過ぎないはずですけれども。
手段であるはずの労働が、目的になってしまっているのは何故なのでしょうか。
それはさておき、金融リテラシーという用語があります。
その語句で検索すると、金融庁様の『最低限身に付けるべき金融リテラシー』という資料が見つかりました。
その資料で「最低限身に付ける金融」とされているのが以下です(引用致します)。
これをもうちょっと具体的に学びたいなーと思ったら、金融広報中央委員会様の「知るぽると」内に、eラーニング講座「マネビタ ~人生を豊かにするお金の知恵~」があります。
「マネビタ」では、①金融と経済を学ぶ、②ライフプランを描く、③お金を借りる、④お金を増やす、⑤リスクに備える、⑥トラブルを避ける、の6分野を無料で学べます。
とのこと(ご興味ある方はどうぞ)。
でね、この内容をもっともーっと充実させたものを作成し、それをひきこもりで認定を受けた人に受講してもらって、それで優良な投資家を育てることができたらなと。
具体的には、例えば「講座の終了時に試験を受けさせて、一定以上の成績であればシミュレーションでインデックス投資をしてもらって、さらにそれが上手くできた人には現金を与えて実際に運用してもらう」ということをすれば良いのではないかと。
これができたら、ひきこもり状態の悩みの中でも経済的な理由のものが減少し、同時に日本の経済も好転させることができたはずです。
なのに何故、やらなかったのか。
正確に言えば、できなかったのでしょうね。
では何故、できなかったのか?
先ほどの資料より、もう一度引用致します。
ここら辺でお仕事をしている人が困るからですよね。
つまり、上記のことを徹底的に政府がやってくれた場合、この「金融の知識で飯食っているたくさんの方々」が非常に困ったことになるわけです。
この方々は概ね年収が高いでしょうから、所謂「上級国民」な方々と言っても良いでしょう。
この方々らが困ることをして次の選挙に入れてもらえなかったら、大変ですよね自民党さんは。
さぁ、ここで野党の皆さんの出番です……と言いたいところですが、これがさらに頼りないわけで……。
自民党も古いですが、同時に野党の先生方も相当古いんですよね。
野党は弱者の味方であり、如何にして強者から富を奪ってそれを再分配するか……という古い考え方に、未だに固執している人が非常に多いのではないかと。
(この詳細にご興味ある方はこの記事もどうぞ)
つまり野党の皆さんは「富裕層=投資をしている層であり、そいつらは国民の敵だ」と未だに思っておられるようなのです。
ところが、もはや今は「投資は一般人ができて当たり前のスキル」なんですよ。
日本が欧米に比べて貧しくなっている大きな理由の一つとして「日本は欧米に比べて、家計における投資の割合が少ない」ことが挙げられます。
前にも書いたことですが、この二十年から三十年の間、投資したことで得られるはずだった資産が増えず、またそのことで家計から支出金額も増えず……。
だから一つの商品を買う時に出せるお金もより少なくなるわけで、そのためにその商品に含まれる人件費を下げざるを得なくなるし、その状態で生産率を計算すると当然ながら低い数値になるしで、これが日本を苦しめたデフレの正体です。
で、話を戻しますが、ここで「上級国民の妨害を粉砕し、国民の金融リテラシーを引き上げるために、戦って頂きたい(政権交代の可能性のある)野党の皆さん」について。
残念ながら無理なんですよね、これが。
もはや言うまでもないでしょうが、彼らは金融と経済の知識が乏し過ぎるからです。
戦おうにも相手にもならず、返り討ちにされて終わるというのがオチでしょう。
いや、そもそも戦わねばならないということすらも、わかっていないでしょう。
何故、そのことが断言できるのかの詳細が気になる方は、以下の記事もよろしくお願い致します。
以上です。