ちと、タイトルてんこ盛り過ぎですが。
つか、本文書く前にもうタイトルで結論ダダ洩れです。
それと「供給VS.需要」と「経済圏」の話については『日本の低迷の元凶に「富は有限で奪い合うもの」という概念が含まれていると加谷氏はお考えのようです』という記事で、既に書いていました。
結論としてはこのリンク先の記事とほぼ同じで「多くの日本人は、トレード(供給VS.需要)とフロービジネスで疲弊→貧乏」だよね、て話です。
ただし、このリンク先の記事では「こうするとお金持ちになる」という結論でしたが、ここでは「これに対応できなければ相当やばい」という内容に傾いています。
では本題。
上記リンク先の記事では商売全般の話をしていましたが、ここでは例として不動産でお話しします。
不動産で言えば、トレード(供給VS.需要)では「物件を買って、値上がりしたら売る」という形になります。
バブルの時代は何もせず値上がりしていましたが、今は「リノベーションやリフォームなどの手を加えて、それで高く売る」というところが多いですね。
で、これを繰り返すのが、フロービジネスでもあります。
これに対してインベストメントの場合は、例えば「物件を買って保有、住民や企業等から賃料を得る」という形になり、ストックビジネスとなります。
この大規模なものでは、例えば「大きな不動産会社が本社とその周辺に大きな街を作って、自ら出資しフランチャイズオーナーにもなってお店もたくさん持って、その街に住む人に賃貸で住居を提供して……」という場合もあります。
この後半部分の「その街に住む人に賃貸で住居を提供して」以降で「その街に住む多くの人々が、その会社または関連会社で働いてお金を稼ぎ、日々の生活をするのにお金を使う」となる人もたくさんいて、ぐるぐる回っている形になりますね。
(昔の大手電鉄会社はこんな感じのことをやって大成功していました。
ここら辺で言えば、小林一三で有名な阪急さんとか)
で、上記リンク先の記事内で、加谷珪一氏が「単なる商売と資本主義の最大の違いは、富が有限か無限かという点に集約」と仰っていたことに触れましたが。
もうちょっとわかりやすく言えば「単なる商売を繰り返すだけなのは有限、資本主義にちゃんと対応できていると無限」というわけです。
さらにこれを地球規模まで拡大すると「SDGs(持続可能な開発目標)」の話になるわけなんですよね。
今、世界でこの「SDGs」が叫ばれているわけですけれども、日本では「世界がそういうからそうしなければならない」と考えている人が多いと思います(特に私ら以上の旧世代に非常に多い←ごめんなさい)。
ところが本当は「勤勉で島国でかつ、アメリカや中国のような大国でもない日本は、世界に先駆けて限界が来た」わけですから、本来は「世界に先駆けて取り組まなければならない」状況にあったわけです。
で、ここまでの話でも十分にやばいですけど、もっとやばい話があります。
従来の資本主義では、この「経済圏」の中でぐるぐる回るのは「お金」でしたが、今やこれが「お金」の上位にあるものまでぐるぐる回る時代になっています。
以前書いた『価値が上手く評価できない→IT企業の株価が割高、だけの問題ではない』の画像に加筆した図です。
少し補足しますと、クレジットカードやポイント、あるいは何とかペイ辺りまでは「管理者が存在」するため、その管理者に問題があると価値がなくなります。
この場合ですと、その会社が倒産してしまうとか、あるいはその制度を払い戻しせずに廃止するとか。
その下の日本円の場合、管理者の能力に問題があって(デフォルトなど信用を失うことをやってしまって)ハイパーインフレになる、などが考えられます。
……というのは正直、現時点の日本ではその可能性は低いわけですけど、全然ないというわけではありません。
暗号(仮想)通貨の場合は管理者がいないため、それが起こる可能性はありません。
が、その代わり管理者がいないということは「自分で何かやらかしたら、助けてくれる人は誰もいない」という状態でもあります。
「管理者がいない、ばんざーい!
すごいやん、暗号(仮想)通貨!!
これで人々は支配者の束縛から解放される、まさに、夢のようなお金!!!
……でも、それは使う人次第なんだけど(その能力が日本人低すぎるんだけど)」
つまり、暗号(仮想)通貨とは「使う側の能力がより問われるもの」であり、その分「上手く使うことができたら、できることは非常に多い」ということも言えます。
さらに別の記事『これまでの記事を図に表してみたらこーなった』の画像に加筆すると、以下のような図ができます。
何だか、えらいややこしくなってしまいましたが。
いや、こうやって考えてみると暗号(仮想)通貨ってすごいですよ?
今回で気付いた大きな加筆はの右下の「需要側」です。
「需要側(+経営者)」となっていますが、このことに気付いたのは以下。
『クリスペのステークホルダー総会を拝見し、労働者協同組合を思い出しました』
この記事でも触れた「労働者協同組合(ワーカーズ・コレクティブまたはワーカーズ・コープ)」の話です。
労働者協同組合(ろうどうしゃきょうどうくみあい)とは、協同組合の一形態で、そこで働く労働者自身が主として資金を持ち寄り、労働者自身によって所有・管理される協同組合です。
つまり「労働者自身によって所有・管理」とは、労働者は「労働者だけでなく株主であり経営者の立場も兼ねている」という話なんですよね。
これをWebの世界で言うと「DAO」とかそういう話になるわけです。
長くなりましたが、暗号(仮想)通貨で「お金どころかデータまでぐるぐる回して経済圏で使うことができて、かつ管理者不在でみんなでいろいろなことができる」とは、こうやってまとめてみるといかにすごいことなのか、ということがわかります。
しかし日本の現状はと言えば、冒頭に書いたように「そもそも日本円でも、経済圏を意識できる金融リテラシーを持っている人は少ないやん」というやばい状態であり、そこでクレジットカードどころか暗号(仮想)通貨まで来ているわけですよ。
(割合としてはアメリカも中国も変わらないだろうけど、彼らは人口が多いからね)
ま、こんなえらそーなこと言う私自身、全然使いこなせていませんが。
正直な話、年齢的にもう無理じゃないかと感じています(´;ω;`)
(最後の顔文字で「年齢的に無理」が表れてしまいました。ははは)