
……というわけで、前回の答えは「行動経済学」でした。
冒頭で先にお話ししますと、最大のおすすめはKTAG様の以下の記事です。
本を買う必要はありませんよ皆さん。

なのに何で今回、私は本を買ったのか?
それは「いつもお世話になっている漫画の電子書籍販売業者さんの割引券が、期限切れ寸前になっていた」からなんですね。
でも、直近で読みたい漫画はないし、実用書の取り扱いは非常に少ないし……と思ったら、行動経済学を漫画で説明した本が出てきました。
それが以下の本です。
漫画があるので、気軽に読めます……が、行動経済学を学ぶ目的で言えば、ちょっと物足りないと感じました(おすすめの本は後述します)。
ただ、前回の中原中也の詩の引用があったことで、私自身は満足しましたが。
というわけで、本題。
この本では行動経済学の「保有効果」の説明の時に、中原中也の詩「月夜の浜辺」を引用していました。
「月夜の浜辺」を一行で言えば「自分が月夜の浜辺で拾ったボタンは捨てられない」となりますが、この捨てられない理由が「保有効果」という話です。
(「月夜の浜辺」の全文は前回で引用。ご興味ある方はリンクからどうぞ)
拾ったボタンが「指先に沁み、心に沁みた」から、捨てられないと。
保有効果とは「自分が所有するものに高い価値を感じ、手放したくないと感じる心理現象」のことです(コトバンク様より)。
これは「下がった株を塩漬けする心理」にも、含まれる場合があります。
単純に「サンクコストを認めたくない、損をしたくない心理」の場合もありますが、会社によっては、保有している間に「その会社の事業や社長さんのブログなどを読んで、愛着が湧くという心理」になる場合があるのです。
この「保有効果」が出る時、通常は「自分は価値があると思う(または思いたい)が、実際の市場価値はない(または過小である)」状態です。
ですが今回の「中原中也が月夜の浜辺で拾ったボタン」であれば、逆にそのボタンこそ大きな金銭的な価値を持つことでしょうね。
何故なら、中原中也ファンのお金持ちで「是非とも買いたい!」という人が出てくるでしょうから(でも、そのボタンも残っていないだろうし、残っていてもそのボタンが該当するという証明もできないだろうけども)。
本題は以上です。
以下は追記です。
ここで挙げた本よりもおすすめなのは、以下の本です。
(くどいですが、KTAG様の記事で十分です。あえて本で読みたい方へ)
何で読んだのかと言いますと、誤ってAmazonプライムに入ってしまった夫が、悔し紛れにムリヤリダウンロードしたんですね。
元を取ろうと思って、プライムリーディングの一覧にあって、池上彰さんという著名人の名前が目に入って、もうこれでええか的な。
ちなみに、夫自身は読んでいません。
だから「お前が読め」と言われました。
……嫁だけに……とも、言われました。
やかましいわ!











