どうもこんにちは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
今日の記事では、チューリッヒの公理「⑩コンセンサス」についてご紹介します(ちなみにコンセンサスとは、意見の一致、合意といった意味です)。
第 10 の公理:コンセンサスについて
大多数の意見は無視しろ。それは恐らく間違っている。
人は、大多数の意見や「常識」と呼ばれるものを、無批判に受け入れてしまいがちです。そんな「多数派の主張=真実」だと推測する習慣から抜け出す必要がある、と著者は言います。
また、その習慣から抜け出す上で参考になる人物を挙げています。
フランスの哲学者ルネ・デカルトです。
デカルトは、全てを疑うことから哲学を出発させた。彼は、他人が真実であると考えるものを否定し続けながら、自分の感覚と経験を通して真実を発見する方法を探し、やがて、有名な真実に辿り着いたそうです。
我思う、故に我あり ―― 。
デカルトは最も著名な哲学者の1人ですが、彼はまた、ギャンブルについても科学的に研究し、ギャンブラーや投機家としても成功した人物でもあります。
そんな彼が繰り返し語ったこと。それは、「ギャンブルに勝つ秘訣は、自分自身で納得するまで他人の意見を無視する」、ということだそうです。
特に日本人は、周りの「空気」に支配されてしまいがちです。様々な情報源から「これは将来、絶対値段が上がる!」「今が買い時だ!!」などと見ると、その意見に従ってしまいたくなる人は、少なくないと思います。
もし、自分が周囲の意見に無批判に受け入れてしまいそうになったら、一度、周りの声の届かない場所で、納得いくまでじっくり思考を巡らせるといいかと思います。そうすれば、自分なりの結論は出やすくなるはずです。
<チューリッヒの公理>
名著『マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール』でスイス人投資家(著者)が紹介している、合理的にリスクをとるための「投機のルール」。
次の12の公理から成る。
①リスク/②強欲/③希望/④予測/⑤パターン/⑥機動力/⑦直観/⑧宗教とオカルト/⑨楽観と悲観/⑩コンセンサス/⑪執着/⑫計画
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②強欲:【018】さっさと利食え!
④予測:【021】未来は誰にもわからない
⑤パターン:【022】市場に「パターン」は存在しない!?
⑥機動力:【023】根を下ろすな! 動き続けろ!!
⑦直観:【025】直観は信頼できる?
⑧宗教とオカルト:【026】神頼みはやめてみよう
⑨楽観と悲観:【027】悲観的になることで、自信は深まる
【PROFILE】
あぶ(新米心理カウンセラー)
滋賀県生まれ。修士(公共政策)。2018年、心理カウンセラーの資格を取得。書籍を年間約200冊読み、ブクログでレビューを書いている。LINEスタンプも不定期に作成し、販売している。