MALISさんが書いたこちらの記事
にコメントを書いていたら、コメント欄に書くにはとても長くなってしまったので記事にしちゃいます(笑)
国が仮想通貨を発行するにあたっては、その通貨が何にペッグするか
という問題がありますね。
イランに関しては、日本語で調べた範囲ではソース見つかりませんでしたが、先立ってベネズエラが発行した仮想通貨ペトロは石油にペッグしています。
但し、これも石油に直接ペッグしているという訳ではないようで、政府はペトロと石油の交換を保証していないと。
石油価格に基づいたボリバル(ベネズエラの法定通貨)と政府の信頼性で価格決定しますと。
いやいや、デノミネーションを実施する政府に信頼とかある?w
なんて思っていたら、最新のニュースを見つけました。
独裁色を強める南米ベネズエラのマドゥロ政権に対する、米国などの経済制裁を受け、深刻な経済不況に陥っているベネズエラで、仮想通貨”ペトロ”にペッグする新しい法定通貨の流通が8月20日から開始されると発表されました。
新通貨ソブリン・ボリバル(ボリバル・ソベラノ)は、現在の法定通貨ボリバル・フエルテの単位を5桁切り下げるデノミを行い、さらに石油価格と政府の信頼性で価格決定する仮想通貨”ペトロ”にペッグする通貨となる予定です。
引用:CoinPost
なんだそのチート技はwww
ということで、イランも仮想通貨を発行するにあたって
・何にペッグするの?
・それは安定的に運用可能なものなの?
という点は非常に気になります。
トークンエコノミーの世界に夢見ている方には申し訳ないですが、僕はあくまでも各国の法定通貨が安定していることが前提での仮想通貨だと思っています。
少なくとも、ベネズエラがペトロで潤う未来は僕には見えません(笑)
JYPのオワコン論とかもよく出ますが、これだけの種類が発行されている仮想通貨が円やドルにまったく換金できなくなったとして、どこまでユーザー残りますかね?
「億り人」って言葉が象徴的ですが、結局「円」じゃん!と。
あと、米国の求心力の低下に関してですが、これはイコール、世界の基軸通貨であるドルをどうしていくのか、ということにもつながるのかなと。
トランプ大統領は保護主義色を強めていますし、ドル高になることを牽制したりもしていますよね。
(これはFRBの独立性に対して問題ありでは?と指摘されていましたが)
いわゆる仮想通貨とは違いますが、ブロックチェーンを使ったデジタル法定通貨の発行を試験的に始めている国も出てきていますし、実は日本でも国会で質問にあがっていたり。
今後の仮想通貨を考えるうえで、各国ならびに特定経済圏の法定通貨は無視できないと思っているので、色々な方の意見を伺ってみたいです。
以上、MALISさんの記事へのコメントでした!
長文、失礼しました!w
★デジタル法定通貨関連記事
★MALISさんの石油・ペトロ関連記事