前回の#7 仮想通貨テクニカル分析講座(基礎)の続きです。
この講座はいったんこれで終わりです。
このシリーズのいいねの数などみて今後も続けるかどうか検討したいと思います^^
最後はボリンジャーバンドについてです。
トレンド系のテクニカル指標の一つにボリンジャーバンドがあります。
ボリンジャーバンドは移動平均線と標準偏差で構成されていて、
真ん中にある移動平均線をミッドバンド(25日移動平均線)といいます。
このミッドバンドを中心に、
そこから上下外に広がる5本(もしくは7本)の線で構成されています。
外貨オンラインより引用
図をご覧ください。
ミッドバンドから外側に向けて、
プラス・マイナス1σ(シグマ)
プラス・マイナス2σ
プラス・マイナス3σ
となります。
価格は通常プラス・マイナス2σに収まる確率が95%程度
プラス・マイナス3σに収まる確率が99%程度とされています。
ボリンジャーバンドでは基本的に、価格は真ん中にあるミッドバンドを中心に上下に離れたらいずれ再びミッドバンドに戻ってくると考えられます。
ボリンジャーバンドでは
(1)為替レートがバンドに対して、どの位置にあるか?
(2)バンドが広がっているのか狭まっているのか?
という2点に注目します
(1) に注目した場合は
価格が+2σを越えたら上昇し過ぎなので売り、
-2σを越えたら下落し過ぎなので買いという判断をするのが一般的です。
(2)の場合は
バンドの幅や向きが変化していることから、価格のトレンドを把握することができます。
一般的に、値動きが少ない場合や、
価格が一定の範囲内で動いている場合にはバンドの幅は縮小傾向となり、
もみ合い、ボックス相場での推移となります。
この状態のことを「スクイーズ」といいます。
ボリンジャーバンドがスクイーズの状態にあるときには、
バンド自体が上値抵抗線(レジスタンスライン)、下値支持線(サポートライン)として機能することが多くあります。
ボックス相場で動いていた価格が、上下どちらかのバンドをいずれ突き抜けます。
この場合には、トレンドが変化する確率が高くなります。
価格の値動きが大きい場合には、バンドの幅は拡大傾向にあり、
トレンドを形成している状態になります。
これを「エクスパンション」といいます。
そして、バンドが拡大した方向に動くことを「バウンドウォーク」と言います。
トレンドが発生している時には、
逆張りサインとしてボリンジャーバンドを利用するのではなく、
新たに発生したトレンドに合わせてトレンドをフォローした取引を行うことが大切です。
例えば、新たに発生したトレンドが下落トレンドだった場合、
逆張りサインとして買いの取引を行ったとします。
しかし、価格はバウンドウォークしながら下落トレンドに沿ってさらに下落する可能性が高いです。
ややこしくなってしまったので
最後にポイントをまとめると
・価格がバンドの外側に逸脱するのは異例の事態である。
・バンドが上値抵抗線、下値支持線として機能しやすい。
・バンドが収縮している場合には、ボックス圏で推移する可能性が高いため、逆張りのサインが機能しやすい。
・バンドの幅が拡大した時は、新たなトレンドが発生する可能性が高いため、トレンドに従った取引を心掛ける。
ということです。
おわり
#2「トレンド系のテクニカル指標は順張りの取引に向いている」
#3「オシレーター系のテクニカル指標は逆張りの取引に向いている」
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