「集合知を働かせる前提」「ゲームと金融と賭博それぞれの知恵を活かす話」等、予測市場に関しての話を書いてきました。
今回は、予測市場は広告の場所になるという話をします。
4CASTさんというサービスがあります。
ざっくりいうと、予測市場でお金を稼ぐサービスです。
「今年の流行語大賞は何?」など、私でも興味が持てる話題もあれば「女性誌○○の、MM月DD日号で、表紙を飾るモデルさんは誰?」という、予測しようのないお題もあります。
ここがいいな、と。
「レコメンド機能に加えるべき乱数」で書いたように、インターネットの世界では特に、自分が探したいものがはっきりしているので、偶然何か他の物に出会うことが少ないように思います。
また、広告にもあまりいい印象はないように思うのです。
無料通信を圧迫するし、純粋に邪魔だし。
「時間の資産価値測定における注意点の話」で書いたように、ビジネスはパイの食い合いであり、突き詰めていくとそのパイは消費者の時間を表すように思います。
人の時間を奪う広告は煙たがられて当然です。
広告を出す側でいうと、プッシュ広告とプル広告に分かれます。
のべつまくなし、広告をしまくる方法と、自分のところに興味を持ってくれた人に公告をする方法です。
プルの方がコストでいえば安いですし、プッシュだと上記のように広告の性質によっては「広告が嫌い」から「広告に載っている商品が嫌い」につながりかねません。
自社を知ってもらい、検索してくれると非常に助かる。
というわけで予測市場です。
先ほどの例でいうと、私は女性誌の表紙を飾るモデルさんに興味が持てませんでした。
これが、新興の女性誌だとしましょう。
1)お金を払って広告として賭けの対象に出してもらう
2)賭けを真剣に行う人のデータを取って、「どういうモデルに興味があるのか」を調査できる
3)当該、新興の女性誌は賭けの対象となることで、ネット上でもコンビニや本屋でも「賭けの結果を知りたい人」の注目を引く
という流れになるかなぁと思います。
もちろん、賭けの対象をただ適当にポチポチと押す人がいますので、そういう人はページ滞在時間やどこまで読んだか(どこまでスクロールしたか)等の情報を使って除外しなくてはいけません。
有難いのが、「こういう人が来るかもしれない」と新しい選択肢を用意する人です。
前述の女性誌を例にとれば、どういうモデルさんに注目が集まっているのか、だれが順当と考えられているのかがあらかじめわかりますから企画を立てやすくなります。
無難に行くのか、変化球を投げるのか。
そんな選択肢を持つことができるんですね。
(「自己実現性の話」も絡んできます)
「そういう人って少ないんじゃないかな?」
仰る通りです。そこまでやってくれる方は少ないでしょう。だからこそ大事です。
スマホゲームの課金率は9%という記事です。それで成り立ってるんですね。
だから広告としては、大原則であるAIDMA(AISASは今回置いておきます)の、A、ATTENTION、注意を惹く事ができればまずは良いのかなぁ?と
ほんの数%でもじっくり考えて投票する人や新しい選択肢を提示してくれる人のデータが手に入れば、そこから新しい戦略を打つことができます。
以上、4CASTさんに関する私見です。
まとめます。
広告は、特にプッシュ型広告は疎んじられる傾向にあるが、認知度向上には欠かせない。予測市場でお題にしてもらえれば、興味を持ってもらえるし、興味を持っ「た」人が、そのお題に関して、どういう意見を持っているのかを調査できる。
予測市場に参加する人にとっても、「偶然何か他の物に出会う」キッカケになり得る。
だから、予測市場は良い広告の場になる。
始められる方は
こちらをどうぞ。
ではでは
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