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BitRabbitが台湾仮想通貨市場に関心を寄せています!(そもそもBitRabbitって?)

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  • kaz
  • 2018/05/29 08:16
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「區塊鏈元年(ブロックチェーン元年)」を迎えたといわれている台湾は、台湾内で仮想通貨・ブロックチェーンが盛り上がっているだけではなく、海外からの注目も集めています。

これまでの記事に書きましたが、アジアで初めてのDEXであるスタービット、OTC取引をメインにするOTCBTC、取引手数料ゼロを実現しているCOBINHOODなど、新たな試みを展開する仮想通貨取引所が次々と生み出されていますから、単なる期待を超えた熱い視線が向けられているようです。

(スタービットについてはこちら、OTCBTCについてはこちら、COBINHOODについてはこちらに記事を書きました)

今回はそうした動きの一環として、オーストラリア発の仮想通貨取引所であるBitRabbitの創業者が台湾を訪れ、台湾市場への期待を述べた記事が目に付きましたので、短めに書き留めておきたいと思います。

(文中の日本語訳はざっくりとした粗訳ですので、参考までにとどめていただければ幸いです(^^;)


もくじ

・BitRabbitが台湾の仮想通貨交換業者との提携を模索

・BitRabbit(比特兔)って?

・アジア市場から世界へ…


BitRabbitが台湾の仮想通貨交換業者との提携を模索

台湾の経済誌である「經濟日報(経済日報)」が2018年5月28日に報じた記事によると、オーストラリア発の仮想通貨交換業者である「BitRabbit」の創業者である陳欣怡さん(LucyChen)が台湾を訪問し、「台灣金融科技協會」(台湾フィンテック協会)の理事長である王可言さんと会見し、台湾の仮想通貨・ブロックチェーン業者との提携を望んでいると伝えられています。

陳欣怡さんは、BitRabbitが台湾の仮想通貨交換業者との提携を模索する理由として、「台灣在區塊鏈技術和數字資產有許多優勢。(台湾はブロックチェーンとデジタルアセットにおいて多くのアドバンテージを持っている)」ことを挙げています。

ここでいわれている台湾の「優勢(アドバンテージ)」について、陳欣怡さんは台湾を「台灣地處亞洲交會點,是亞洲面向向歐美市場的一個重要前哨站。(台湾はアジアのクロスポイントであり、アジアは欧米市場へ向かう場合の重要な試金石である)」と説明しています。

BitRabbitは、先日台湾で開催されたブロックチェーン業界自主組織(TCBSRO)への参加も表明しているので、台湾市場への実質的なコミットを模索しているようです。

台湾の仮想通貨市場発展に、新たなプレーヤーが参入してきたという感じですね!

(「TCBSRO」については、こちらの記事で取り上げていますのでご参照いただければ嬉しいです!)


BitRabbit(比特兔)って?

オーストラリアに創業されたBitRabbitが、台湾をはじめとするアジア市場に関心を寄せているのは、陳欣怡さんを含め、創業メンバーが中華系の人々で占められていることも要因のひとつとして考えることができます。

「區塊客」が報じたBitRabbitの記事によれば、BitRabbitを創業した技術者のひとりであるRayCaoさん(中国語名わかりませんでした…(^^;)は、以前、アリババのP8クラスの上級技術者だったそうです

(ちなみに、「P8」というのはアリババ社内における技術者の職階のことで、P14まであるようですね)

以前、記事に書いた「GBA(xGoogler Blockchain Alliance)」はGoogleの技術者だった中華系の人々が結成したグループでしたし、世界に名だたるIT企業を飛び出した中華系の人々が新たな事業をどんどん始めている様子がうかがえますね。

BitRabbitが創設されたのはごく最近で、先に挙げた「經濟日報」の記事によれば、主な事業である仮想通貨取引所の開設は2018年4月2日です。取引所開設から1か月でユーザー5万人、一日の取引金額が100万アメリカドルを突破したということですから、世界的にも注目度が上がっている取引所のひとつのようです。

取り扱っているコインの種類は十数種類とそれほど多くはありませんが、VNTchain(VNT)やFortuna(FOTA)、Skycoin(SKY)などが上場されていて、今後、取り扱いコインが増えていくような感じがします。今後の展開に期待ですね。


アジア市場から世界へ…

先に挙げたように、BitRabbitが台湾市場に注目をしているのは、欧米市場へとビジネスを拡大していくための試金石と位置づけているからです。

そのために、BitRabbitは台湾への進出を図ると同時に、東南アジア諸国への事業展開も考えているようです。先に挙げた「經濟日報」の記事には、BitRabbitが「馬來西亞國家區塊鏈協會(マレーシアナショナルブロックチェーン協会?)」の理事会員になっていることが報じられています。

アジア市場は仮想通貨・ブロックチェーンの発展のなかではまだまだ「ブルーオーシャン」であることがうかがいしれると同時に、中華系の人々の積極的な動きが感じられます。

世界中の仮想通貨・ブロックチェーンの今後の発展を担っていくキープレーヤーとして、こうした人々の動向は見逃すことができないと思いますので、今後も出来る限り追いかけていきたいと思います!


kazの記事一覧はこちらです。よろしくおねがいします。(下のアイコンからもご覧いただけます)https://alis.to/users/kaz

台湾の仮想通貨取引所については、文中に挙げたものも含め、こんな記事を書いています。

台湾発の仮想通貨取引所COBINHOODはブロックチェーンで世界を変える!?

台湾のOTCBTCは「場外取引」のプラットフォームとして注目されています(あと、CEOが台北市長選に立候補とか?)

台湾の取引所「BitoPro」の独自トークン「BITO」が注目されていますよ

台湾の販売所/取引所ってどんな感じでしょうか?

公開日:2018/05/29
獲得ALIS:15.40
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  • kaz
  • @kaz
本職のフィールドである台湾・香港・中国の情報を中心に、自分が「面白いな!」と思ったことを記事にしています。Twitter: @kazALIS2

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