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7月に台北で開催される「2018 Asia BlockChain Summit」にはキーパーソンが軒並み登壇!?

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  • kaz
  • 2018/06/23 14:35
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前回の記事でマイニングのことについて書いたところで少し触れましたが、ブロックチェーン・仮想通貨に対するイメージはまだまだ芳しいものではないように感じます。

僕自身も周囲の反応を想像すると、なかなか「仮想通貨、関心ある?」「ブロックチェーンってすごい技術だよ!」「ALISって楽しいよ!」と積極的に話すことをためらってしまう…辛いところです(^^;

現在のネガティブイメージには多様な要素が絡んでいるので、イメージを向上させていくのもそう簡単ではないのかなと思います。

ですが、技術を向上させていくこと、安全性を確保していくこと、楽しい雰囲気を作り上げていくこと(ALISはこれ!)、前向きな成果をアピールしていくこと…など、地道な取り組みの積み重ねが大切かなと感じています。

そうした取り組みのひとつとして、ブロックチェーンに関する活発な議論の場を作っていくことも大切なことのひとつなのではないでしょうか。

台湾では、そうした議論の場がいろんなところで作られています。たとえば、僕も記事に書きましたが、台北には「Bitzantin」という仮想通貨・ブロックチェーンに関するカフェ&ラボが開設されていて、連日さまざまなイベントが開催されています。

そうした動きのなかで今注目されているのは、7月に開催予定の「2018 Asia BlockChain Summit」です!

今回はこのイベントに関する記者会見が開催されたというニュースを目にしたので、書き留めておきたいと思います。

(文中の日本語訳はざっくりとした粗訳です。参考までに止めてご覧ください(^^;)


もくじ

・立法委員の許毓仁さんが記者会見を開催!

・登壇予定者にはBinanceのCZの名前も!?

・ブロックチェーンの未来を描く!?

・台湾が目指すべき位置は?


立法委員の許毓仁さんが記者会見を開催!

ネットニュースサイト「今日新聞NowNews」に掲載された記事によると、2018年6月22日に立法委員の許毓仁さんを中心に、「2018 Asia BlockChain Summit(2018亞洲區塊鏈高峰會)」に関する記者会見が開催されたそうです。

許毓仁さんについては、これまでの記事でたびたび取り上げてきました。

たとえば、ブロックチェーンに関する立法委員の超党派組織を結成したり(記事はこちら)、国連本部で開催されたブロックチェーンに関する会議に「中華民国代表」として出席する(記事はこちら)など、台湾のブロックチェーン技術に関して積極的に活動を展開している代表的なキーパーソンのひとりです。

今回の記者会見で説明された「2018 Asia BlockChain Summit」は、経済系のニュースサイト「鉅亨網」が報じた記事によれば、許毓仁さんが台湾のブロックチェーンネットメディア「BlockTempo動區動趨」と提携し、ブロックチェーンに関係する行政機関、スタートアップ、投資家などに声をかける形で実現したイベントだということです。

実際に今回の記者会見には、許毓仁さん以外にも、「Ubitus」の創業者・CEOの郭榮昌さん、 「KKFarm」の共同経営者である呉柏蒼さん、「OBITO.IO」の創業者である費聿安さんなどが登壇していたようです。

Ubitusは公式ウェブサイトによれば、2007年に台北で創設された、「マルチメディアクラウドサービス(多媒體雲端服務)」を事業の軸とする企業のようです。

特に、クラウドゲーミングプラットフォーム(雲端遊戲平台)の「GameCloud」は世界で初めて商用化されたサービスとされています。

東京にも支社を開設しており、日本語のウェブサイトも公開されています。

KKFarmは音楽ストリーミングサービス「KKBOX」を運営するとともに、「Muzeum」というブロックチェーン技術を使用したデジタルコンテンツ保護に関するプロジェクトを手掛けています。(詳しくは、こちらの記事に書きました)

また、OBITO.IOは公式ウェブサイトがヒットしなかったのですが、アドレスで検索すると、このプレゼンテーション資料が出てきました。

これによると、「Bitcoin Cash Tokenization Platform」を構築しようというプロジェクトのようで、ロードマップによると2018年8月にβ版がリリースされるようです。

台湾のブロックチェーン業界をこれから担う、あるいは今まさに担っている人々が許毓仁さんの呼びかけに応じて集った雰囲気を感じることができますね。


登壇予定者にはBinanceのCZの名前も!?

「2018 Asia BlockChain Summit」は公式ウェブサイトによれば、2018年7月2日・3日の日程で、台北の「台北マリオットホテル(台北萬豪酒店)」を会場として開催される予定になっています。

公式ウェブサイトを見てみると、まず目をひくのは登壇者の豪華さです。

許毓仁さんをはじめ、今回の記者会見に臨んだ人々に加えて、Binanceの創業者・CEOのChangpeng Zhao(趙長鵬、CZ)が登壇予定となっています!

ここでの発言は間違いなく、日本語で読めるものも含めて、いろいろなところで記事になるでしょうね…今から楽しみです。

そのほかにも、ライトコイン(Litecoin、萊特幣)創業者の李啟威さん(Charlie Lee)、

投げ銭機能付きSNS「GIFTO」の創業者である田行智さん(Andy Tian)、

分散型ソーシャルネットワークの構築を目指す「Mithril」の創業者である黄立成さん(Jeffrey Huang)、

分散型ブロックチェーン検索サービスなどを提供している「Nebulas」の創業者である徐義吉さん(Hitters Xu)など、台湾に限らず中華圏の主要なキーパーソンの名前がズラッと並んでいます。

(Mithrilについてはこちらの記事で取り上げました。また、GIFTOとNebulusについてはこちらの記事で少し触れました)

ちなみに、日本からも「日本ブロックチェーン協会」事務局長の樋田桂一さんと「Hotaru Inc」の共同創業者・CEOの篠原ヒロさんが登壇予定のようです。

ブロックチェーンに関するプロジェクトの最前線に立っている人々が多く参集している様子を見ていると、ここでどんなことが議論されるのか…ワクワクします!


ブロックチェーンの未来を描く!?

上に挙げた「今日新聞」の記事によれば、サミットの議題としては以下の6つが予定されているようです。

政府論壇:監管與區塊鏈應用的未來

(政府フォーラム:管理とブロックチェーンアプリケーションの未来)

產業發展、SRO 與市場趨勢

(産業発展、SRO(Self-Regulatory Organization)とマーケットの趨勢)

代幣經濟及國家加密貨幣

(トークンエコノミーおよび国家暗号通貨)

社會影響力:社會、藝術與人文

(社会的影響力:社会、芸術、人文)

困境與展望:區塊鏈與加密貨幣技術的探討

(苦境と展望:ブロックチェーンと暗号通貨技術の検討)

去中心化的未來

(非中央集権化の未来)

立法委員の許毓仁さんが中心になっていることもあり、政策的な側面や台湾でも成立した仮想通貨・ブロックチェーン業界のSROなどがテーマに挙がっています。

また、トークンエコノミーや非中央集権化、「国家仮想通貨」など、ブロックチェーンが実現する未来へのビジョンについても語られるようです。

実際にどんな議論が展開されるのか…サミット開催まであと10日ほどありますが、記者会見ではその議論の方向性の一端を許毓仁さんが以下のように語ったようです。

區塊鏈比喻為一條馬路,而 ICO 項目則是在上面行駛的車輛,虛擬貨幣則是加催其行駛的燃料。區塊鏈中的「鏈」跟「幣」應要分離,加密貨幣應立基於好的應用之上,才能顯現其價值。
(ブロックチェーンは一筋の道に喩えられます。ICOはその道の上を走る車で、仮想通貨はその車が動くための燃料です。ブロックチェーンの「鏈(チェーン)」と「幣(通貨)」は分けるべきで、暗号通貨は素晴らしいアプリの上に作られることで、その価値を示すことができる)

ここにはブロックチェーンとICO・仮想通貨が区別して捉えられながら、それぞれがそれぞれの役割を果たすことで、一体のものとしてイメージするべきだというビジョンが語られているように感じます。

ブロックチェーンと仮想通貨をどう捉えるかということは、仮想通貨が投資の対象となっている現況のなかで、立場の違いが鮮明に現れてくるトピックだと思いますが、そうした状況を打開していかにイメージ向上を図っていくかということが、サミットのテーマには通底しているように感じました。


台湾が目指すべき位置は?

台湾のネットメディア「新頭殼newtalk」が報じた記者会見の記事には、許毓仁さんがアジアのブロックチェーン・仮想通貨に関係のある人々を集めてサミットを開催した意図について、上に挙げたビジョンとは別の観点が語られています。

それは、ブロックチェーン・仮想通貨の世界において、台湾はどこを目指すのかということについてのビジョンです。

その方向性を、許毓仁さんはシンプルに、「世界區塊鏈產業落腳首選的「開曼群島」(世界のブロックチェーン業界が集まる「ケイマン諸島」)」を目指すと語っています。

よく知られているように、ケイマン諸島は西インド諸島の小国でありながら、タックスヘイブンであることを利用したオフショアセンターとして有名です。

台湾が新たなフィールドとして大きな可能性をもっているブロックチェーンの世界のなかで、「小国」であることをむしろポジティブなものとして捉え、世界的に重要な位置を占めていこうというビジョンが語られているといえます。

こうしたビジョンが法整備を進める立法委員の口から発せられていること、そして、それを実現するためにアジア、および世界で活躍する多彩な人材を集めて議論を行う場を作ったということに、真摯な姿勢と熱量、そして大きな可能性を感じます。

サミット開催まであと10日。それまでに登壇者たちがどんなコメントを出すのか、当日にどのような議論が展開されるのか…注目して追いかけていきたいと思います!


kazの記事一覧はこちらです。よろしくおねがいします。(下のアイコンからもご覧いただけます)https://alis.to/users/kaz

文中に上げた過去記事に加えて、台湾で開催されているブロックチェーン関連のイベントについて、以下のような記事も書いています。

台北でブロックチェーンやAIに関する国際的なハッカソンが開催されていますよ!

台北だけじゃない!高雄でもブロックチェーンをめぐる動きは活発です!(スマートシティ目指すの?)

Twitterはじめました!@kazALIS2

公開日:2018/06/23
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