ジャングルガール ロチョムが普通の生活を送れるように祈祷するために、ベトナムのジャライ族の村まで魔術師さんに会いにいきました。(→前回の記事)
不思議な形をした家の屋根裏の小部屋に案内されて儀式が始まりました。
儀式を行う部屋には祭壇みたいなものが用意されていました。
ロウソクや線香。
果物や木の実。
そしてお椀の中には鶏の血が入れられています。
なぜかアメリカのお札も捧げられていました。
白魔術と聞いてもう少し穏やかなイメージをしていたのですが、これだけおどろおどろしいと黒魔術ではないかという感じがします。
魔術師さんは魔術の詳細が書いたノートを見ながら儀式を行います。
そして魔術師の横にはロチョムの世話係のローさんが座ります。
まず祈りのような言葉を祭壇に向かって唱えていました。
そしてロチョムの写真と服を祭壇に捧げます。
続いて供え物を捧げます。
謎の呪文を唱えながら、しばらく祭壇に向かって色々な手の動きを作っていました。
トランス状態に入っているようです。。
その状態がしばらく続くと我に返ったように普通に戻って、何か文字を書いて護符のようなものを作ってくれました。
この護符のような紙を小さく折りたたんで、謎の木の実などと一緒に小さなケースに入れてそれに紐をつけて首飾りにしました。
それをカンボジアに持ち帰ってロチョムの身につけさせるのだそうです。
儀式の後は魔術師さんと一緒に薬膳酒みたいなお酒を飲みながら、色々お話を伺うことができました。
40年ほど前に河原を散歩していると、人間と馬の中間のような生き物に遭遇して、魔術を勉強するように言われたのだそうです。
その後師匠を見つけて、その師匠の元で7年間魔術を学んだのだそうです。
彼が使っている魔術ノートにはその時の教えが全部詰まっているそうです。
魔術師さんは話を進めるとどんどん陽気になっていって、とても楽しそうにしていました。
魔術師にあったのは初めてだったのですが色々と考えさせられる経験でした☺️
そして儀式をした後ロチョムがどう変化したかなのですが。。。
とても不思議なのですが、それまではほとんど四つん這いで歩いていたのが、時々2足歩行で歩くようになりました。
そして一番の変化は彼女の表情です。
それまではいつも目が泳いでいて焦点が定まらない感じだったのが、時々人間的な表情を見せるようになりました。
少しずつですが人間の心が戻ってきたかのようでした。
この変化が魔術によるものかどうかはわかりません。
ですが明らかに魔術をした時期を境に彼女の様子が変化しました。
人間の心の奥深さを感じさせる経験でした。
その後ロチョムは本当の家族に出会うことができて、言葉も少しずつ話せるようになったそうです。
これからも家族とともに人生を送ってほしいと思います☺️
参考
ロチョム・プニン (wikipedia)
2年くらい前に、『世界の何だこれ!?ミステリー』という番組で彼女のことが紹介されたそうです。[→番組概要]
これまでジャライ族について紹介した記事です🐱